空手女子68キロ超級世界ランク1位の植草歩(26=JAL)が、東京五輪に向けて心強い相棒を手に入れた。

3日、都内で帝京大スポーツ医科学センターの新センター開所発表会見に臨んだ。同大の八王子キャンパスでは、これまでもラグビーなどのスポーツのトレーニング拠点として食事、栄養面からの選手を支援してきた。

帝京大スポーツ医科学センター新センター開所発表会見 スーツ姿で会見に臨んだ植草(撮影・戸田月菜)
帝京大スポーツ医科学センター新センター開所発表会見 スーツ姿で会見に臨んだ植草(撮影・戸田月菜)

ラグビー部から刺激も

今回の新センターでは病院も併設され、けがの治療やリハビリも1つの拠点でできることになり、より多角的なサポートが可能となった。帝京大卒で、今も週5日ほど練習をおこない、食事も施設内で食べている植草は「フィジカル面のトレーニングと栄養のサポートを同じ場所でできるのは本当にありがたい。すぐ食事もできて、体のケアもできるのはうれしい。帝京大と一緒に、東京五輪で優勝します!」とにっこりと笑った。

帝京大在学中には、トレーニング施設でラグビー部員とも交流があり、刺激を受けていたという。当時帝京大ラグビー部主将を務めていた、現サントリーの中村亮土(27)に「お菓子を食べるのをやめられない」と相談したこともあるという。「『食べないのが当たり前だよ』ってちょっとばかにされちゃいました。基礎的なところから違っていた。もっとちゃんとしなきゃと思いましたね」と苦笑い。

サッカーカンボジア代表の実質的な監督として活動する、前日本代表MF本田圭佑(32=メルボルン・ビクトリー)も帝京大とサポート契約を結んだことが発表され、植草は「同じサポートを受けていることを自慢したいし、自信にしたい」と笑みを浮かべた。

(2018年10月3日、ニッカンスポーツ・コム掲載)