ヨーグルトなどで乳酸菌を摂取する「菌活」がブームになっているが、腸内環境を改善するための正しい乳酸菌の摂り方についてあまりよく知られていないことが、バイオフローラ研究所が実施した調査で分かった。

 週に1回以上、乳酸菌が含まれる食品(ヨーグルト、みそ、漬物など)を意識して摂取している18歳以上の男女を対象にアンケートを実施。

 乳酸菌を摂取することで期待する効果については「胃・腸内環境を整える」(84.2%)、「日々の健康維持のため」(53.3%)、「カラダの免疫力強化」(51.5%)、「美容のため」(25.8%)、「不足している栄養素を補うため」(19.4%)、「アレルギー体質の改善」(16.6%)など。だが、乳酸菌を摂取したことで「効果を感じている」という人は全体で10.3%に留まり、「やや効果を感じている」が45.4%という結果となった。

 実はヨーグルトなどに含まれている乳酸菌は、元々腸内に棲んでいる菌ではないため、体内に入れても腸内で増殖・定着することが難しい。そのまま体外に排出されることが多いが、そのことを認知している人は43.3%だった。

 乳酸菌を体内に取り入れると、腸内環境が整えられて健康に役立つというのは間違いないが、単体の乳酸菌だけでなく、なるべく多種類の菌を、毎日摂取することが必要だ。