<高校野球東千葉大会:拓大紅陵8-0若松>◇16日◇3回戦◇ゼットエーボールパーク

 拓大紅陵(東千葉)の勝利を女子マネジャーが支えている。猛暑が続く関東地区。この日、市原市の最高気温は32度。関係者によると、グラウンドは40度近くになっていたという。そんな中、選手たちは暑さをものともせず元気に走り回り7回コールドで勝利した。

力投する拓大紅陵先発の佐々木新(撮影・保坂淑子)
力投する拓大紅陵先発の佐々木新(撮影・保坂淑子)

 秘密は試合中のモグモグタイムにある。選手たちはイニングの合間、ベンチ裏でマネジャーが用意した、梅干し(約14個)、カットしたキウイ(約80切れ)、パン、ゼリー、タブレット、バナナを自由にモグモグ。水分補給もあえて小さい紙コップで取る。渡部望空さん(3年)は「少しずつ飲むと脱水症状にならない。コップには半分ほどしか注ぎません」と徹底。歴代の女子マネジャーから引き継がれたもので、とくに猛暑日が続く今年、その効果はバツグンだ。

拓大紅陵のチームを支える女子マネジャー。左から大網もも乃さん、浅野美咲さん、斉藤美紀さん、渡部望空さん、小笠原海優さん(撮影・保坂淑子)
拓大紅陵のチームを支える女子マネジャー。左から大網もも乃さん、浅野美咲さん、斉藤美紀さん、渡部望空さん、小笠原海優さん(撮影・保坂淑子)

 沢村史郎監督(52)は「うちはここ数年、試合中、足がつったり体調を崩す選手はいない。それも彼女たちのおかげ。よくやってくれています」と感謝。女子マネジャーの力で拓大紅陵の夏はまだまだ続く。【保坂淑子】

(2018年7月17日付日刊スポーツ紙面掲載)