<巨人9-5中日>◇13日◇東京ドーム

 母ちゃんの甘~い卵焼きへの感謝の思いを、打球に込めた。巨人岡本和真内野手(21)が怪力をさく裂させた。6点リードの4回2死一、二塁、中日笠原の外角直球を、バットのやや先端寄りで捉えた。打球は、右中間最深部に一直線。勝負を決定づける3ランに「逆方向だったので入るかとは思わなかったけど、入って良かった」。1軍では初の右方向への1発でリーグ日本人トップの25打点目を積み上げた。

巨人対中日 4回裏巨人2死一、二塁、岡本は右越え本塁打を放つ(撮影・林敏行)

 極太の下半身、分厚い胸板、恵まれた体格へと導いたのは、母ちゃんの弁当が一役買っている。「小中学生の時は野球の試合の時、高校の時は毎日、弁当を作ってくれた。卵焼きが好物です。うちの母ちゃんの卵焼きは甘くておいしい」。母智代美さん(50)の愛情がたっぷり込められたてんこ盛りの“怪力弁当”がケガ知らずの強靱(きょうじん)な肉体の基礎を作り上げた。4月25日以来、自身14試合ぶりの6号。「今日は母の日なので打てて良かったです」とピンクのリストバントで汗を拭った。

 勝負に一切の甘さはない。16年オフにプエルトリコのウインターリーグで“同僚”だった中日松坂を打ち砕いた。1回2死、外角高めに浮いたカットボールを見逃さずに強振。「1打席目の二塁打がその後の打席にもつながった」と、中堅からやや右翼寄りのフェンスに直撃する二塁打で勢いに乗った。

巨人対中日 お立ち台で笑顔を見せる吉川尚(右)と岡本(撮影・たえ見朱実)

 プロ1号をマークした吉川尚と初のアベック弾を完成させた。「若手、若手と言われる中で、僕たち2人が試合に出させてもらっている。必死に食らいついていく意識の中で、今は結果が伴っている」と、若武者を代表して言った。岡本は立派に成長中だ。【為田聡史】

(2018年5月14日付日刊スポーツ紙面掲載)