全国大会に出場する小学生サッカーチームの指導者は、食意識も高かった。JA全農杯チビリンピック小学生選抜サッカー決勝大会(日刊スポーツ新聞社ほか主催)が3日~5日、神奈川・日産スタジアムほかで開催。アスレシピは、各地区大会を勝ち抜いてきた16チームに食事に関するアンケートを実施した。

 回答者は監督、コーチなどの指導者。「日頃から選手に対し、食事に関する指導を行っているか」の質問には、81%に当たる13チームの指導者が「はい」と回答。具体的には「バランス良く、量をしっかり食べる」「トレーニング終了30分以内に必ずリカバリー食を食べるよう指導」「試合前は3時間前までに食べ終える」といったものが多かった。また、「リカバリー食として選手がよく食べているもの」はおにぎり、100%オレンジジュース、バナナ、ゼリー系の栄養補助食品などだった。

PK戦を制して優勝したレジスタFCの選手たちに駆け寄る指導者
PK戦を制して優勝したレジスタFCの選手たちに駆け寄る指導者

 一方、「食事に関する指導」について「いいえ」と答えた3チームも「バランス良く食べる」「炭水化物を多くとり、体を作ること、回復させることを意識させる」といったことを挙げており、全チームが何らかの形で選手に対し、食事や栄養に関する声がけをしていることが分かった。

 また、「水分補給や熱中症対策で気を付けていること」については、94%が「こまめな水分補給」と回答。加えて「塩分補給」「スポーツ飲料やクエン酸飲料を持たせる」「練習中も適度に休憩をとる」など、各チームとも熱中症予防のため、細心の注意を払っていることも明らかになった。

優勝したレジスタFCは応援団を背に喜ぶ
優勝したレジスタFCは応援団を背に喜ぶ

 今大会に出場した選手は、将来の日本代表を夢見る有望株ばかり。「ジュニア選手の体作りにおいて最も意識していること」は、「運動と栄養、休息(睡眠)のバランス」を挙げるチームが複数、「筋トレは控えめに」といった声もあった。

 より熱心なチームは、管理栄養士を招いて選手と保護者に栄養指導を実施。「5大栄養素の理解、摂取タイミングや量を母親に意識させる」と選手だけでなく、保護者への理解、協力を求めている。

<出場チーム>
北海道=北海道コンサドーレ札幌U-12(北海道)
東北1=青森福田サッカースポーツ少年団(青森県)
東北2=会津サントスFCジュニア(福島県)
関東1=大宮アルディージャジュニア(埼玉県)
関東2=レジスタFC(埼玉県)
関東3=バディーSC(神奈川県)
北信越=旭丘フットボールクラブ(石川県)
東海1=カワイ体育教室サッカークラブ(静岡県)
東海2=大山田サッカースポーツ少年団(三重県)
関西1=ディアブロッサ高田FC U-12(奈良県)
関西2=SSクリエイト(大阪府)
中国1=Jフィールド岡山ジュニア(岡山県)
中国2=SSSFC(山口県)
四国=帝人サッカースクール(愛媛県)
九州1=比屋根フットボールクラブ(沖縄県)
九州2=アリーバFC(宮崎県)

【アスレシピ編集部】