連日熱戦が続く「氷上のチェス」カーリング。日本女子「LS北見」は20日の英国戦、21日のスイス戦を残して5勝2敗とし、上位4チームが進出する準決勝へ前進している。14日に始まった1次リーグから、1試合2時間以上、今五輪競技で最大級の「露出」が続くなか、試合の折り返しで軽食をほお張る姿に目が離せなくなる人が続出している。そこでカナダ戦後に、選手を直撃。いろいろ聞いてみた。

日本対スウェーデン 第5エンド終了後、イチゴを食べながら話し合う日本チーム(撮影・PNP)

 「もぐもぐタイムのことですね」。試合を終えた本橋麻里に軽食について聞いてみると、さっそくチーム内での「正式名称」を教えてくれた。10エンド(E)で競われるカーリング。長丁場の頭脳戦で疲弊する体と頭のために、第5E終了時に7分間の休憩時間「デッドタイム」が設けられている。後半戦に向けた作戦会議はもとより、その時間を使って行われるのが栄養補給。水分や糖分などで回復に努める。セカンドの鈴木夕湖は、「長い試合の中で集中力が切れることもあるので、合間で食べることで集中力が高まって、そのあとのショットにもつながる。ハーフタイムで食べますが、個人個人がエンドごとにゼリーなどをとる場合もありますよ」と説明してくれた。

集まる熱視線

 車座になって、おいしそうに果物などをほおばりながら、わいわい。そのほんわかした雰囲気に引き込まれる視聴者が急増。17日のOAR戦では、中継したNHKがその時間を放送しなかったことに非難が殺到した。この声に応えてか、その後にNHKは動画サイトにわざわざ休憩時間だけの映像も投稿した。韓国戦の動画のタイトルは「カーリング女子の“おやつタイム”をどうぞ」で、すでに17万回以上再生されている。

 鈴木によれば「マリちゃん(本橋)が用意してくれることが多い」そう。フルーツや焼き菓子が主で、カナダ戦は「今日はいちごで『当たり』でした」とのこと。1日1試合の場合は甘いものは控えて栄養補助食品などの時もあるが、1日2試合の時に甘味が登場し、序盤の試合ではようかんもほおばった。小野寺コーチから記者が頂いたのはキウイのドライフルーツだった。

 1次リーグは残り2戦。決勝リーグに進めば、何が出てくるかまだまだ興味は尽きなさそう。「ウチよりも外国チームのほうがいろいろ食べていて面白いですよ。ずっとグミを食べているチームもいますし。もぐもぐタイムもいいですが、試合も気にしてくださいね」とは本橋。もちろんです。でも、もぐもぐからも目が離せない…。

(2018年2月20日付日刊スポーツ紙面掲載)