平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)が始まった。オリックスにも、過去に冬季五輪に関わっていた人がいた。

 栄養士として昨年7月に入団した河南こころさん(43)は、2010年バンクーバー冬季五輪で女子フィギュアスケートの浅田真央さんを担当。栄養面でサポートして銀メダル獲得に貢献した。

 今、河南さんはオリックスの宮崎キャンプに参加している。キャンプ前には宿舎の食事担当者と栄養素をもとにメニューを打ち合わせ。選手の食事内容に目を光らせる。練習中もブルペン、メイン球場と選手の動きを細かくチェックしている。

オリックス春季キャンプ 増井浩俊と金子千尋(左)(2018年2月3日)
オリックス春季キャンプ 増井浩俊と金子千尋(左)(2018年2月3日)

 「キャンプ中はリカバリー(回復)を一番に考えています。あとはウエートコントロール。いかに体重を減らさないか」。選手は毎日体重などを測り、河南さんがその数値を細かく分析。サプリメントなどを含めて個別に栄養面のアドバイスを送る。

 ちなみに忙しさもあってか、開幕した冬季五輪をテレビ観戦することはほとんどないという。ただ、思いは当時と変わらない。「選手が活躍するとか、現役生活が長いということは、うれしいこと」。見えないところで多くの人が長く厳しいキャンプを支えている。【オリックス担当=桝井聡】

(2018年2月15日、ニッカンスポーツ・コム掲載)