もう1頂、レギュラー奪取! ソフトバンク本多雄一内野手(33)が、「過去最高の体」に鍛え上げてキャンプイン。A組キャンプで二塁での開幕スタメンを狙っている。明石、川島らライバルは多いが、かつて不動のレギュラーだった男の心境はいかに-。日刊スポーツの直撃インタビューに本多が本音で語った。【取材・構成=石橋隆雄】

レギュラー奪取を目指し練習に取り組む本多

 -工藤監督がキャンプ前日に野手6人のレギュラーを発表。二塁は白紙だった

 本多 工藤監督が就任した15年4月(12日の日本ハム戦・熊本)に右足首をひねって捻挫した。ケガをした自分が悪い。そういう中で、ケンジ(明石)や慶三さん(川島)が出てきた。自分に腹立たしい気持ちは(15年、16年と)2年前まではあった。

 -もう1度自分が不動の二塁手に

 本多 今は気持ちを切り替えた。今からレギュラーの座をというのは無理な状況。レギュラーを何が何でもつかみにいこうという気持ちでは今のところはない。与えられた場面で、結果を出していくことが大事。

 -衰えは感じるか

 本多 正直、衰えを感じるところはある。でも、年齢のせいにはしたくない。年齢がいけばトレーニングをすればいい。老け込むつもりはない。

 -佐賀・嬉野市、宮崎・都城市で1月は自主トレを行ってきた

 本多 (プロ入り後)過去最高の体ですよ。75・6キロ。体脂肪は6・8%。骨格筋量が40キロだった。昨シーズン終了後から体重は約4キロ増えた。下半身、体幹を重点的に鍛えた。

 -食べて太る冬眠トレの成果か

 本多 冬眠ではないですけどね。昨年はグルテンフリー(小麦摂取を控えるダイエット)に取り組んだが、夏場にスタミナがなくなってバテた。脂肪も少なくなった。体を大きくした方がいい。10年、11年のよかったころの体に近づいている。オフにパスタや甘いモノも解禁した。ごはんの量も毎日2杯食べた。日本一の牛肉になった都城牛も食べた。体が重たいとは感じない。143試合、1シーズン安定した成績を出すためには、体を大きくした方がいい。

 -やはり明石、川島らとの争いを勝つためには打たなければ

 本多 バットを今は5、6種類試している。(体に合わせて)10、11年ごろに使ったものと同じようなバランスのものにしようと考えている。

 -毎年のように痛める首や背中には不安はあるはず。二塁の守りで高いライナーへ飛びつくプレーは

 本多 とっさの判断で、ボールに反応しているだけ。やっぱりアウトにしたい。飛ばなかったら自分のプレーじゃない。そういう気持ちはプロ1年目から変わらない。

 ◆本多雄一 ほんだ・ゆういち。1984年(昭59)11月19日、福岡県生まれ。鹿児島実-三菱重工名古屋。05年大学・社会人ドラフト5巡目でソフトバンク入団。2年目の07年から二塁レギュラーに定着。10年、11年には2年連続盗塁王。通算350盗塁まで残り13。右投げ左打ち。

 ◆骨格筋 鍛えて増える筋肉のこと。プロ野球選手の場合、自分の体重の約半分、骨格筋になることが理想とされる。体重が約76キロの本多は骨格筋量40キロで体重の半分以上。鍛え上げたことは数値が証明している。

(2018年2月6日付日刊スポーツ紙面掲載)