日本ハムからエンゼルス入りが決まった大谷翔平投手(23)に向け、日本ハムの2軍専属マスコット“カビー”が27日「米国でも野菜を食べてね!」とエールを送った!?
大谷はこの日、千葉・鎌ケ谷で約3時間の自主トレ。石川亮捕手(22)とともに屋外でランニング、キャッチボール。室内に移動して石川を中腰にさせての投げ込み、打撃練習を行った。大谷が屋外でランニングをしている時に、左翼ポール脇のスタンド内にある畑を耕していたのがカビーだった。
もともとこの場所は球団が青空畑として整備していたもの。それが来年3月に「日本ハム・プレゼンツ」の冠がついて、子供たちに食育などを学んでもらう「ファーム」として大々的にオープンすることになった。カビーはその宣伝用の写真を撮影していたのだ。
カビーは外野でランニングする大谷を見つけると、畑から持ち出したブロッコリーの葉を振って「米国でも野菜を食べて!」とアピール。大谷はチラッと見ただけだったが、その気持ちは伝わったはずだ。
大谷はこの日のキャッチボールで滑りやすい大リーグ球を使用。湿度も31%と乾燥していたため最初は暴投を連発した。しかしすぐさま順応すると屋内ではカーブ、スライダーなど変化球も交えてテンポ良く投げ込んだ。
石川も「乾燥していたので今日は特に滑りやすかったです。でもその中で変化球は切れてました。まだそれほど強く投げてないですが調整は順調だと思います」とたたえた。
ただ、大リーグに慣れるには野球のプレーだけ順応すれば良いというものではない。食生活でストレスをためないことも大事だ。
メジャーの試合ではベンチ裏にケータリングの食事が用意されるが、パスタやピザ、ハンバーガーなど米国人好みの高カロリーなものが多く、野菜は不足がちになる。だからこそカビーは大谷に伝えたかったのだ。日本にいるときのように、ちゃんと野菜を摂取しないとダメだということを。
(2017年12月27日ニッカンスポーツ・コム掲載)