<あの選手のジュニア時代:相撲・稀勢の里>

 04年初場所で萩原(現稀勢の里)は駒乃富士を寄り切り、7戦全勝で幕下初優勝を飾った。貴花田(現貴乃花親方)富樫(元横綱柏戸)に次ぐ17歳6カ月20日の歴代3位の年少記録だった。そして、翌年3月に貴花田に次ぐ史上2番目の若さで十両昇進を決めた。

2004年初場所、萩原(右)は駒乃富士を寄り切りで破り幕下優勝を飾る
2004年初場所、萩原(右)は駒乃富士を寄り切りで破り幕下優勝を飾る

 小2で角界入りを決意したが、「バランスよく体を鍛えろ」という父親の方針で、中学まで野球と水泳に打ち込んだ。丈夫な体をつくるため、飲み物は牛乳と麦茶。清涼飲料水やスナック菓子は一切食べなかった。

 食事の時間も食べることに集中するためテレビもつけなかったという。15歳で鳴戸部屋に入門。02年春場所で初土俵を踏んだ。

2017年大相撲初場所千秋楽 稀勢の里(中央)は賜杯を手に父貞彦さん、母裕美子さんと記念撮影に臨む
2017年大相撲初場所千秋楽 稀勢の里(中央)は賜杯を手に父貞彦さん、母裕美子さんと記念撮影に臨む

(2017年9月7日付日刊スポーツ紙面掲載)