ロッテが“ノーモア足つり”に乗り出した。先発投手陣が7日、ZOZOマリンで練習。台風5号到来前の炎天下、参加者からは次々と「暑い!」という嘆きが漏れた。酷暑で心配されるのは、水分が奪われて起きる足のつりだ。この時期は球界全体で起きるが、ロッテでも、涌井が7月28日西武戦の7回先頭、酒居が4日楽天戦の8回と、先発投手がつりを訴えた後に交代。しかも、いずれも降板後に逆転負け。悔やみきれない展開が重なった。

きょう8日先発のロッテ石川(17年7月30日撮影)
きょう8日先発のロッテ石川(17年7月30日撮影)

 楠トレーニングコーチが早速、動いた。まずは「しっかり水分を取っているか検証します」と、イニング間の水分補給を徹底させる。4日の酒居のケース。仙台の気温はそれほどではなかったが、湿度が高かった。暑くないため喉が渇かず、だが、高湿度で知らないうちに水分が失われた〝落とし穴〟の可能性があるという。さらに、同コーチは「足のつりは、肝機能が関係する。マグネシウムを多く含むものを取らせる」と、栄養面も指導する。

 今日8日のソフトバンク戦に先発する石川は「暑いのは大丈夫じゃないです」。1年目に右腕がつったことがあるという。最下位からの浮上へ、無用の“つり”をなくす。

(2017年8月8日付日刊スポーツ紙面掲載)