ボクシングのWBC世界バンタム級王者山中慎介(34=帝拳)が4日、世界戦連続防衛の日本記録がかかる13度目の防衛戦(8月15日、京都島津アリーナ)へ向けたスパーリングを都内のジムで開始した。

山中(左)は大和トレーナーの前でサンドバッグを打つ
山中(左)は大和トレーナーの前でサンドバッグを打つ

 同級14位のフィリピン選手ら2人を相手に4回を消化。挑戦者で同級1位ルイス・ネリ(メキシコ)を想定し、「今日はジャブを意識してやりましたが、スムーズに入れたと思う。もうちょっと力強いパンチも打っていこうかな」と実戦練習開始を手応えを持って終えた。

 梅雨時期だが、この日も東京の気温は30度に届いた。試合までの1カ月半は、酷暑予想も出る中での調整となる。「ロードワークの時間をいまは8時前くらいですが、少し早めようかなと思っています」と夏仕様に練習も変えていくが、早くも手を打ったのは食事面。「黒ニンニクとショウガを食べています」と明かした。

 疲労回復効果が見込める発酵食品の黒ニンニクは毎日1かけを食べる。ショウガは薄切りにした酢漬け、すし屋のガリだが、「知り合いのすし屋さんに、ボクサー用に糖分と塩分を控えめにしてもらった」という特注品。「酸味もあって、味も好みなんです。これからも毎日食べると思います」と、V13達成への“勝負の一品”となりそうだ。

(2017年7月4日ニッカンスポーツ・コム掲載)