【水原(韓国)22日】納豆対子牛のステーキ―。U-20(20歳以下)W杯の1次リーグ初戦で白星発進した日本は、南アフリカ戦から一夜明けて水原近郊で控え組が練習した。1次リーグD組の4チームは同じホテルに宿泊中。大会関係者によると各チームの「食」のリクエストに特徴が表れている。日本は納豆やみそ汁など、明日24日の第2戦で対戦する南米王者ウルグアイは子牛のステーキの提供を依頼している。

脂身少ない「子牛」をリクエスト

 真夏のような太陽が照りつける中、南アフリカ戦のサブ組9人は3対3のミニゲームなど負荷の高いメニューで汗を流した。勝てば、他チームの結果次第で1次リーグ突破が決まるウルグアイ戦。南米王者との大一番を前にFW高木は「(チャンスが)来た時に結果を出せるようにしたい」と意気込んだ。

ランニングする日本の選手たち。左から高木、田川、遠藤、原、藤谷、市丸(撮影・山崎安昭)

 対するウルグアイは、牛肉の消費量が世界一といわれる国。21日のイタリア戦は背番号10のFWアマラルが強烈な直接FKをぶち込むなど、牛肉の力なのか、U-20代表はパワフルだ。大会関係者によると、ウルグアイは宿泊ホテルに食事の際に、脂身が少なく栄養価が高いとされる「子牛のステーキ」をリクエスト。日本を「子牛」に見立てて平らげているに違いない。

「納豆」のような粘りで勝利へ

 日本はホテル側に、キムチなど辛い食べ物は腹痛を起こす可能性があるとして提供しないようにお願いしている。納豆をリクエストし、食事会場にはそばやみそ汁とともに並んでいる。内山監督は1次リーグ突破のカギを「我慢すること。粘り強くやることが大事」と強調。南アフリカ戦では納豆のような? 粘り強さで逆転した。実はキックオフの数時間前には「トンカツ」で験かつぎ。高木は「おいしかったですよ」。胃にもたれないようにと、頰張るのは1人ひと切れにして会場に向かったという。

 東京五輪世代にとっては初めての世界大会。同組の相手とは全て同宿という特殊な状況だが、食の環境には恵まれている。イタリアは香辛料を使わないトマトベースのパスタなどをオーダー。南アフリカは特別なリクエストはなく、西洋スタイルのビュッフェで栄養を蓄える。日本は「納豆」のような粘りと、胃にガツンとくる「トンカツ」のような力強さで1次リーグ突破を決める。【小杉舞】

牛肉の消費量ランキング(15年)

フランス・パリに本部を置き35カ国の先進国が加盟する国際機関の経済協力開発機構(OECD)が発表。1位はウルグアイで1人当たり年間46.4キロを消費。2位アルゼンチン、3位はパラグアイ、4位アメリカ、5位ブラジルと続く。日本は22位で1人当たり6.7キロ。

(2017年5月23日付日刊スポーツ紙面掲載)