ソフトバンク松坂大輔投手(36)が1日、昨秋より9キロ減ボディーでキレキレのキャンプスタートを切った。初日からブルペン入り。捕手を立たせて29球を投げた後、座らせて30球。昨年12月にプエルトリコのウインターリーグで実戦登板を続けてきた松坂は、昨年よりもしっかりと体重が乗った「17年版フォーム」を背後で見守った工藤監督に披露した。

春季キャンプ初日にブルペンに入ったソフトバンク松坂は力強く投げ込む(撮影・梅根麻紀)
春季キャンプ初日にブルペンに入ったソフトバンク松坂は力強く投げ込む(撮影・梅根麻紀)

 「大したことをやってなくても明日は筋肉痛が出るかな。序盤なので感触を確かめるために投げている。ボールは悪くない。体はスムーズに動いていた」

 本人が納得の表情を浮かべたように、明らかに体のキレが増していた。キャッチボール後には、ベルトの緩さが気になり「去年のサイズのままだったので」と、トレーナーのハサミで約8センチカット。12分間走でも昨年より100メートル長い2700メートルに到達。投手陣に課せられた2850メートルはクリアできなかったが「去年の自分はクリアした。これ名言ね!」と話すなど上機嫌だった。

 オフの間の食事制限が実を結んだ。現在の体重こそ明かさなかったが、昨秋から「9キロ減りました」と告白。糖質を減らし、肉、野菜を中心に食べていたといい「オフの間に絞れてきている感覚はあった。酒も種類を気をつけていて、飲むのは焼酎」と明かした。

 工藤監督も、松坂の見違えるような変身ぶりを「本当によくあそこまで(体を)つくってきたなと思う。秋に比べたら(投球する姿は)だいぶよくなっている」と絶賛した。2月下旬にはA組に合流予定。復活ロードを軽快に突き進んでみせる。【福岡吉央】

(2017年2月2日付日刊スポーツ紙面掲載)