J2千葉の新体制発表会見とキックオフフェスタが15日、千葉県のフクダ電子アリーナで行われた。

J2千葉の新体制発表会見に出席した、左から高橋悠太GM、フアン・エスナイデル監督、前田英之社長(撮影・村上幸将)
J2千葉の新体制発表会見に出席した、左から高橋悠太GM、フアン・エスナイデル監督、前田英之社長(撮影・村上幸将)

 今季から監督に就任したアルゼンチン出身のフアン・エスナイデル監督(43)は「チームには伸びしろがある。練習で選手が見せるパフォーマンスも満足だ。聞くところによると(私の就任後)、練習の雰囲気が変わったと聞いている。選手も、よくついてきている。私としては1番、いい結果を出せるように頑張りたい」と、今季に強い意欲を見せた。

 高橋悠太GMは、エスナイデル監督が食事面からチームに改革をもたらそうとしていること、また選手たちに緊張感を与えるため、練習スケジュールなども直近までしか知らせないようにするなど、新たな取り組みをしていることを明かした。

 高橋GM 16年の1年間、違和感を感じていたのが(千葉の)プロフェッショナル(の姿勢)がJリーグにおいて、どの程度の立ち位置か。そこをクリアにして、目標に明確に向かうことができる監督を選定し、オファーすることを決めた。私が実際に欧州に行って(監督の候補と)面談を何回もした。エスナイデル監督とは議論を重ねる中で、日本とジェフへのリスペクト、高い向上心を持って接してくれているか(を感じられたの)でオファーさせていただいた。16年に日本に来て練習を見てもらってスタートしたが、具体的で目線の高いことを選手に要求している。食事の面とか、選手が100%(の緊張感で)練習に臨むため、長い練習のスケジュールも出していない。練習から100%、戦う集団にするために選手に要求している段階。

 エスナイデル監督は、食事の改革について聞かれた際「今までやってきた経験もあり、相談できる人がいるので、相談してやっている。アスリートは、アスリートらしい食事をしなければいけない。一般人とは違う」と詳細については明かさなかった。ただ関係者によると、タンパク質を多めにするなど、戦う体を作り上げるような食事の取り方を、選手に要求しているという。

 現役時代は、スペインリーグの名門RマドリードやライバルのAマドリード、エスパニョールやセリエAのユベントス、ポルトガルのFCポルト、母国アルゼンチンのリバープレートなど、世界各国のトップクラブでプレーしてきた。指導者としても09年からスペインリーグのヘタフェ、サラゴサ、コルドバでキャリアを重ねてきた。その経験を注入しての名門・千葉再生に向け、エスナイデル監督は「僕らがいなければならない位置には最低、持っていきたいし。全力を尽くす」と誓った。【村上幸将】

(2017年1月15日ニッカンスポーツ・コム掲載)