広島の来季のカープファン倶楽部「コイココロ」のイベントの目玉が「大野寮メシツアー」だ。選手と同じ食事を味わえるもので、2軍選手が暮らす大野寮と、場所は未定ながら関東でも開催される。球団の計らいで21日、「報道陣試食会」が開催された。候補メニューのビビンバ丼昼食を、大野寮で食べてきた。

大野寮の食堂に並んだビュッフェ形式の料理(撮影・池本泰尚)
大野寮の食堂に並んだビュッフェ形式の料理(撮影・池本泰尚)

 まずは大中小の丼を選び、自分で好きなだけご飯を盛る。それをカウンターに差し出すと、盛りつけてくれる。サイドメニューはビュッフェ形式。魚やコロッケ、肉料理など種類が豊富だ。案の定、欲張りな性分で採りすぎる。デザートはティラミスと豪華だ。誰が言い出したか「12球団で一番うまい」という大野寮メシ。確かに素朴な味にぬくもりがあり、味もちょうどいい。一言でうまい。

 1食約2500キロカロリー。一般人で運動不足の私には明らかなオーバーカロリーだが、最後までおいしくいただいた。年に5食は新メニューが増えるそうで、飽きさせない工夫も際立つ。

大野寮の昼食を紹介する調理師の広島宮本悦夫大野寮課長(撮影・池本泰尚)
大野寮の昼食を紹介する調理師の広島宮本悦夫大野寮課長(撮影・池本泰尚)

 調理場に立つこと32年の調理師の宮本悦夫さんは「春までいた(鈴木)誠也は意識が高かった。量も食べていたし、間食もとっていた」と証言。食と野球はつながっているという。ファン倶楽部会員の方には、ぜひ好きな選手の気持ちになって食べてほしい。【池本泰尚】

(2016年12月24日ニッカンスポーツ・コム掲載)