阪神ドラフト8位のパナソニック・藤谷洸介投手(20)が「藤浪化」を誓った。チームは6日、社会人野球日本選手権の王子戦に敗退。ベンチで試合を見届けた194センチ右腕は「寂しいし、勝てなかったのが悔しい」とガックリ。2日JFE西日本戦では6安打完封を演じたが、ラストゲームは出番なく悔しさのなかで幕を閉じた。

出番がないまま敗れたパナソニック・藤谷は、悔しそうな表情でベンチを出る
出番がないまま敗れたパナソニック・藤谷は、悔しそうな表情でベンチを出る

 社会人野球に別れを告げた藤谷は、プロ入りに向けてさらなる増量計画を明かした。「体を大きくしたいと思っている。今、体重は90キロ。95キロにはしたい。それがベストの体重。食事とウエートトレーニングで大きくしたいです」。今夏から1日7食の「食事トレ」を導入。体重が83キロから7キロアップした。タテジマのユニホームに袖を通すまで、さらに5キロアップを目指す。

 モデルは197センチの長身藤浪。藤谷は「重い球を投げたいし、球速ももっと出したい。今最速は146キロですが、150キロを超える球速がほしい」。藤浪は入団1年目に86キロだったが、年を追うごとに着実にアップ。今年1月には95キロに到達し、シーズン終盤の9月には自己最速160キロを計測した。目指すは藤浪ボディー。藤谷が憧れの先輩の背中を追う。

(2016年11月7日付日刊スポーツ大阪版紙面掲載)