男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE(Bリーグ)」が22日に開幕。これまで2つに分かれていたリーグが統合され、実業団チームも完全プロ化、日本バスケットボールの新しい時代が始まろうとしている。アスレシピでは、Bリーグに所属する選手が自らの食にまつわるエピソードを紹介する「Bリーガーの食卓」を随時掲載。第1回は横浜ビー・コルセアーズの川村卓也(30)。

<Bリーガーの食卓:川村卓也>

 史上初の高卒プロ選手としてトップリーグに入団し、当時史上最年少で世界選手権に出場。リンク栃木ブレックス(現在の栃木ブレックス)を創部3年目でのリーグ制覇に導くなど、類まれな得点感覚で重要なシュートを何本も沈めてきた川村は、横浜でのBリーグ元年を楽しみにしている。

 「プレーで自分を出せて楽しい展開になる。そんな予感がしたのがビーコル(横浜の愛称)でした」。竹田謙、山田謙治という栃木時代の盟友の存在もチーム選びの大きな決め手だったという。プロ生活も10年を越え、ベテランの域に差し掛かったスター選手の食事内容を聞いた。

横浜ビー・コルセアーズの川村卓也

オフ期の食事で工夫、夫人も協力

 プロになった19歳、20歳のころは、体のことなんてまったく意識せずに、好きなものを好きなだけ食べていましたね。食べやすいファストフードやチェーン店での食事も多かったです。食事のバランスを気にするようになったのはここ2、3年。太ると体重も落ちにくくなってきたし「やばいな」と思い始めました。

 特に難しいのがオフの食事のとり方でした。シーズン中はエネルギーの消費量が激しいので練習直後に炭水化物を補給しているけれど、オフにその勢いで食べてしまうとどうしても太ってしまうんです。オフに太って、シーズンで痩せて…ということをやめたかったので、オフは、夜はおかずだけにするなどして、1日の炭水化物の量を調整するようにしています。ただ「残したら申し訳ない、出てきたものはすべて食べなきゃ」というタイプなので、あればあるだけ食べてしまうんですよね…。そこは奥さんに協力してもらっています。

 昔から和食が好きなので、奥さんには和食中心の食事をリクエストしています。特に煮物が好きで、こないだ作ってくれた車麩を卵や大根と一緒に煮たものがめちゃめちゃうまかったです。

部活帰りの買い食いで失敗、母のおにぎりに

 自分の基本は、母に教えられてきた「好き嫌いしない、出されたものを食べる」ということです。中高生はお母さんが作ってくれるものをしっかり食べていさえすれば、栄養的には問題ないんじゃないかと思いますよ。

 とはいえ、僕も失敗したこともあります。高校時代は家が学校から自転車で1時間くらいの距離だったので、部活後の空腹に耐えられずに学校の近くのお店で買い食いしていました。おなかがすいているし、友だちとしゃべっている勢いで食べ始めたら止まらない。ひどいときは菓子パンとカップラーメンを一気に食べてしまうときもありました。

 当然、おなかはパンパンで夕飯が入らず、母に申し訳ないと思うようになってからは、おにぎりを握ってもらうようになりました。だいたい4つくらい用意してもらって、休み時間に食べていたら部活終わりには1、2個残っているような感じ。それくらいの量だったら帰り道で消費されて、夕食がしっかり食べられました。

“海賊”の一員として新リーグ楽しむ

 自分のように後からきた選手たちの役目は、これまで「ビーコル」というチームが築いてきた歴史、関わってきた選手が撒いた種に水をやって大きくすることだと思っています。ビーコルの歴史の一部になれることを楽しみにしながら、自分たちのキャラクターを生かして楽しみながらプレーしたいです。そして、その中でもしっかり結果を残していかなければなりません。“海賊”は強くなきゃいけないですから(チーム名のコルセアーズは海賊団の意味)。

 海賊漫画の「ONE PIECE」には個性的なキャラクターがたくさん出てきますが、今年のビーコルの選手たちもそうじゃないかなと思っています。それをしっかりと表現していければ、お客さんたちにつまらない思いはさせません。

 …俺を「ONE PIECE」でたとえると、ですか? やっぱり(主人公の)ルフィでしょ!!【青木美帆】

川村卓也(かわむら・たくや)
川村卓也

 1986年(昭61)年4月24日、岩手県生まれ。下小路中-盛岡南高-オーエスジー-リンク栃木-和歌山-三菱名古屋-横浜。ポジションはシューティングガードで「オフェンスマシーン」の異名を持つポイントゲッター。193センチ、92キロ。