女子重量挙げ53キロ級で12年ロンドン五輪出場の八木かなえ(23=ALSOK)が、スポーツをする子供たちに、何でもまんべんなく食べることの大切さを話した。
先日、横浜・日産スタジアムで行われた小学生スポーツの祭典「JA全農チビリンピック」にゲストとして参加し、子供たちともちつき大会に参加。テンポよくもちをついた。八木は「おもちはお雑煮にして朝食べるのが好きです。野菜もたくさんとれるので」と季節関係なくよく食べていると話した。
高校から重量挙げに転向
高校から重量挙げに転向した八木は、それまでは器械体操で活躍していた。全く身体つきが異なる競技だが「身体を大きくするのは特に苦労しなかったです。食べる量を増やしただけ。それまでの節制のほうがきつかったので、その呪縛から開放されていくらでも食べられました」と笑った。
重量挙げの選手は、タンパク質や炭水化物を多く食べるイメージがあるが「普段の食生活は特にこだわりなく、何でもまんべんなく食べています」と食事は全て母親に任せている。肉類は牛なら焼き肉のたれ、豚はしゃぶしゃぶ、鶏は唐揚げと好きな食べ方で楽しむ。ご飯も普段は茶わん1杯くらいと意外と少ない。
練習期間の増量や試合直前の体重管理は、油分を控えるくらいで、あとは野菜から食べるか、肉から食べるかの順番を変えたりして調整。食に対するストレスがなく、いつでもおいしく食べることでよいコンディションを持続している。
会場に来ているスポーツキッズたちに食のアドバイスをお願いすると「あえて言うなら、両親が国産にこだわって朝市で新鮮な野菜や果物を買いに行ってくれました。素材がいいと何でもおいしく食べられます。それがよかったのだと思います」と両親に感謝した。
今月末にリオ五輪出場をかけた全日本選手権が待つ。「試合が近づくにつれて緊張するんですが、今日は楽しめてリラックスしました」とうれしそうに話した。