<おにぎり今昔物語(2)>
私たちは当たり前のようにお米を炊きますが、じつは「炊飯」という技術は日本独自のものだということを知っていますか? 米のうま味は粒を覆っている糠層に多く含まれています。炊飯することで、そのうま味が水分と一緒に粒の中に凝縮され、おいしい白米ができあがるのです。
さらに、おにぎりを作るにあたっては、お米の種類も大きく影響します。日本でよく食べられる「ジャポニカ米」は、白米の粘度や硬さを左右する“アミロース”が中程度含まれ、適度に粘度があり、お米同士がくっつきやすい特徴をもっています。そのため、寄せて、握って、形づくるだけで白米をおにぎりにすることができるんです。
この「炊飯」と「ジャポニカ米」の相性があるからこそ、今の日本のおにぎりがあるといっても過言ではありません!
いいことづくしの「レジスタントスターチ」
近年、「糖質制限ダイエット」としてお米を食べないとか制限する人もいるそうです。でもじつは、その糖質の中に食物繊維と同じ働きをする「レジスタントスターチ」というでんぷんが含まれていることをご存じでしょうか?
でんぷんなのに消化されないため、お通じの改善や血糖と血中コレステロールの上昇抑制、空腹感の抑制などイイことづくし。むしろお米を食べたほうがダイエットになることもあるようです。
白米は冷めるとレジスタントスターチが増加するので、おにぎりは温めずに食べるのがオススメ! 健康的なダイエット食になりますよ!
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