プロの現場の手洗いとは

 サラヤ株式会社は、医療機関や食品工場など厳しい衛生管理が求められるプロの現場に製品提供しています。同社のキャラクター「ヤッツケタイ」に正しい手洗いについて聞きました。

――バイ菌はどこにいるの?

A家の中や外には、目に見えないたくさんの菌がいるのじゃ。菌は目に見えないので、知らずのうちに手に付いて菌を家の中にもち込んだり、家族にうつしたりすることが考えられる。手洗いは、感染経路を遮断するためにとても大切なんじゃ。

――手洗いはどんなタイミングで行えばいいの?

A外から帰ったときや食事の前、調理の前後やトイレの後も必要じゃ。手のひらは一生懸命洗う人が多いかもしれないが、指先、親指、指の間、手首などは不十分になりやすい。あと、きき手は洗い残しが多くなるので気をつけるんじゃぞ。

――正しい手洗いを教えて

A「せいけつ手洗い」の手順を覚えて、洗い残しをなくそう。ポイントは(1)しっかりとせっけん液を泡立てること。手全体や手のしわなどにせっけん液がいきわたるよ。(2)せいけつ手洗いは30秒かかるから、砂時計やタイマーを置いて実施してみよう。意外と長いよ。(3)2回洗いで除去効果アップ。特にトイレの後は必ずやろう。

 それに、せっけんやタオルでバイ菌が増えないように、タオルはいつも清潔なものを使うようにするといいよ。

――さらに効果的な手洗いがあるんだって?

A「衛生的手洗い」だね。食品を取り扱う仕事や、医療、福祉に関係する仕事をしているプロの人たちがしている手洗い方法だ。洗って、ふいて、殺菌・消毒までを行う方法だよ。感染予防や食中毒予防のために、しっかりとバイ菌を除去することが目的なんだ。

――ほかにも特別な対策はあるかな?

A家の中に持ち込まないことが大切じゃ。玄関に消毒液を置いて、まずは消毒。その後に洗面所で「衛生的手洗い」を実施するとさらに効果的じゃ。感染者がいる場合は、感染拡大を防止するために「手」がよく触れる場所を、こまめに洗浄・除菌するとよい。ドアノブ、電気などのスイッチ、キッチンまわり、トイレレバーなども注意じゃ。