栄養学は、科学的根拠を積み重ね、「病気に対する抵抗性の向上」「怪我からの早期回復」「パフォーマンスの改善・向上」、そして「幸福感の増大」を目的としたガイドラインや行動指針を構築するための科学とされています。

基本的には

1、栄養素は多く摂取すればするほどよいわけではない
2、必要な栄養素を摂取できる機会を増やすためには、さまざまな種類の食品を摂取する
3、エネルギーと栄養素が必要になった場合には即時にそれを満たす

ということが基本的な指針です。

これを達成するためには、イレギュラーなスケジュールが起こりやすいスポーツの現場において、行き当たりばったりで物事を行うのでなく、できるだけ想定や準備をしておくこと、柔軟に対応できる力をつけておくことが大切だと感じます。

食事は、作り置きや、冷凍食品や加工食品など常備できるものを用意しておくのも1つの手です。良いパフォーマンスを発揮するための準備となる食環境を整えること、つまり、「準備のための準備」を実施し、行動をしていくことも選手のパフォーマンスの発揮につながります。

今回は、「フレッシュトマトとココナッツミルクのカレー」を紹介します。

常備菜としてもカレーはオススメです。今回のレシピでは、ジャガイモを使用していないため、冷凍保存にも適しています。

参考文献:ダン・ベナードット著 寺田新訳 スポーツ栄養学ハンドブック 東京大学出版会2021年

管理栄養士・田澤梓