夏バテは、単純に暑いから起こるのではありません。体内のビタミンB1不足でも起こります。発汗によってビタミンB1が消耗すると、食欲が落ちるのです。

 また練習量が多くなるとこのビタミンB1を多く必要としますが、それが摂りきれないと疲労から夏バテのような身体がだるいなどの症状も起こります。ですから夏バテを予防するには、まずビタミンB1をしっかり摂りましょう。

 暑くなってから慌てて対策をするのではなく、暑くなる前から意識して摂ることがおすすめです。

夏バテの食事の例(①主食=ウナギ寿司、②主菜=夏野菜のカレー炒め、③副菜=冷奴、⑥果物=シャーベット)
夏バテの食事の例(①主食=ウナギ寿司、②主菜=夏野菜のカレー炒め、③副菜=冷奴、⑥果物=シャーベット)

<夏バテの食事の献立の例>
①主食=ウナギ寿司
②主菜=夏野菜のカレー炒め
③副菜=冷奴
⑥果物=シャーベット

※アレンジするなら、主食、主菜=鉄火丼、ウナたま丼、主菜=焼き餃子

<材料と作り方(1人分)>

■ウナギ寿司
ごはん…180g(茶碗1杯)
A.酢…大さじ2/3
A.砂糖…小さじ1
B.ウナギ…80g
B.ウナギのタレ…適宜
C.キュウリ…30g
C.塩…少々
D.ニンジン…20g
D.砂糖…1g
D.塩…少々
E.ミョウガ…15g
E.サヤエンドウ…3枚
E.塩…少々
白ゴマ…大さじ1

①Aを混ぜて酢飯をつくる(A)。
②ウナギを短冊切りにして、ウナギのタレを絡めておく(B)。
③キュウリは薄切りにして、塩をまぶしたら、水気をしっかり切る(C)。
④ニンジンはせん切りにして、さっと茹で、砂糖と塩を加えて和える(D)。
⑤ミョウガはせん切りにする 。
⑥サヤエンドウはせん切りにし、塩ゆでする(E)。
⑦①~⑤までの材料を全て混ぜる。
⑧器に盛り、⑥とゴマをふる。

■夏野菜のカレー炒め
豚ロース肉…60g
トマト…小1/2個
ナス…1/4個
タマネギ…1/8個
油…小さじ1
塩…少々
コショウ…少々
カレー粉…小さじ1/2

■冷奴
絹豆腐…100g
アサツキ…2g
イワシ節…少々
醤油…適宜

■シャーベット
パイン…50g
キウイ…1/2個
ブルーベリー…20g

■ビネガードリンク
りんご酢…15㏄
はちみつ…大さじ1
水…適量

※1食分あたり=エネルギー(955キロカロリー)、カルシウム(253mg)、鉄分(4.0mg)

タマネギでビタミンB1の吸収率アップ

 タマネギに含まれる硫化アリルは、疲労回復や夏バテ予防に効果のあるビタミンB1の吸収をよくする栄養素を含みます。

 この硫化アリルは、水にさらしたり、炒めすぎると損失が大きいので、短時間で処理することが理想です。血液の流れもよくするので、栄養の取り込みをよくし、老廃物を身体から出す効率もよくなります。

(勝ごはん静岡版冊子より)