チェコリーグに挑戦して2年目の今村貴彦選手(31)は大阪ブルテオンに入社後、控えの立場からチームを盛り上げてきた。昨季から夢だった海外でのプレーに挑戦。会社の理解を得てレンタル移籍でのプレーとなった。【聞き手・中西美雁】

チェコリーグ参戦中の今村、チームの体育館で
チェコリーグ参戦中の今村、チームの体育館で

--まず、好きな食べ物と嫌いな食べ物を

ナスの天ぷらが好きです。これはずっと言ってます。こちら(チェコ)に来て、肉をいろいろ買ってみて、鶏肉がおいしいことに気づきました。チェコではずっと鶏肉を食べてますね。アスリートの食事としても適してますし。たまに豚肉を食べる感じです。

--鶏肉メインというのは、まさにアスリート飯

そうなんです。こちらでは豚肉が硬くてあまりおいしくなかったので、ずっと鶏肉を食べてます。ニンジンとタマネギ、ブロッコリーを買って炒めてます。

--それはやはり体作りのために

そうです。こっちに来て3カ月ぐらいで知ったんですけど、チェコは間食の文化があるらしいんです。日本は3食食べるじゃないですか。こちらでは朝食前、朝食後も食べる。何かいつもつまんでるらしいので、「食事」でとるご飯の量は少ないんだよって言われて。それで納得して、自分でも調整するようにしました。だから常にフルーツは家にあるし、おなかが空いたらその都度食べるというのをチェコ人はやってて、「だから、みんな何か食べるものを持ってるんだ」とわかりました。お菓子を持ってる人もいます。それはちっちゃい時からの習慣らしいですね。

--苦手なものはありますか

嫌いな食べ物は基本的にないですね。トマトが苦手ですけど、あれば食べます。パナソニックにいた時も遠征とかでホテルでバイキング形式で出ると、トマトがあったら取る。嫌いですけど、とるっていう風にはしてます。

今季の黒鷲旗を最後に引退した同期の兒玉康成とツーショットを撮る今村(右)
今季の黒鷲旗を最後に引退した同期の兒玉康成とツーショットを撮る今村(右)

--インスタで「牡蠣をシーズン中は我慢している」と投稿していました

シーズン中はやはりあたる可能性があるものは食べないですね。シーズンが終わったら「やったー!」って生牡蠣を食べます(笑)。こちらは海鮮がないので、大使館に行った時のパーティーでお寿司をいただいてうれしかった。あと日本人が経営してる宿があるので、そこにお邪魔して、日本食ご馳走になったりとかもあります。やっぱり日本食はほっとします。おみそ汁が美味しいです。久しぶりに飲みました。

--子どもの頃のお弁当は

弁当は作ってもらってて、学生の時は、あとおにぎりを2つ。中学の時からお弁当とは別で作ってもらいました。それは練習前に食べるように作ってもらってましたね。それは体作りのためにやってました。母は管理栄養士なので、食事は全部おいしかったですね。栄養も考えて作ってたと思います。

--ジュニアアスリートと保護者へのメッセージを

さっきの話もそうですけど、やっぱおにぎりを持たせて部活前に食べるとかいうのがいいかなと思います。エネルギーにすぐ変わるし、体負けしないスポーツでは大切ですね。結構、体負けしないことが大事なので、きちんと食べた方がいいと思います。白いご飯、おにぎりを食べましょうっていうのが僕のおすすめです。

今村貴彦(いまむら・たかひこ) 1993年5月20日生まれ。宮崎県延岡市出身。アウトサイドヒッター、オポジット。日向学院高校-中央大学-大阪ブルテオン。
経歴・個人タイトル=初出場(Vリーグ)2015/16 V・プレミアリーグ男子大会2016年1月30日(土)対 堺ブレイザーズ戦(福井市体育館)。2017/18シーズンのリーグ優勝にも、ファイナルラウンドで大怪我をした清水邦広にかわり大きく貢献した。2017年ユニバーシアードに選出され、主砲として銅メダル獲得に大きく貢献。台湾で非常に人気を博した。昨季からレンタル移籍でチェコリーグに挑戦。今季も継続してプレーする。193cm、90kg、足のサイズは31cm。A型。