大谷翔平投手と山本由伸投手の加入で大注目のロサンゼルス・ドジャースの本拠地ドジャー・スタジアムで、観戦に欠かせないのが名物のホットドッグ「ドジャー・ドッグ」です。「キング・オブ・ホットドッグ」と称されるドジャー・ドッグについて、ロサンゼルス在住の千歳香奈子通信員がレポートしました。
25センチのソーセージ、1個1200円
一見、何の変哲もないように思えるホットドッグの包みを開けると、パンからはみ出る長いソーセージが目に飛び込んできます。これが全30球団の中でもトップセールスを誇るドジャー・ドッグ。スタジアムではグッズまで販売されるほどの人気です。
ソーセージの長さは約25センチと巨大ですが、トッピングはされておらず、至ってシンプル。購入後にお好みでケチャップやマスタード、ピクルスのみじん切りをかけていただきます。トッピングステーションには、生のオニオンをみじん切りにしてくれる機械も用意されています。
豚肉100%のソーセージは意外にもあっさりとしており、あっという間に食べられます。ビーフ100%のソーセージを挟んだものは「スーパー・ドジャー・ドッグ」と呼ばれています。
気になるお値段は、ドジャー・ドッグが7.99ドルでスーパーが8.99ドル。日本円に換算すると1200円超えと、決して安くはありませんが、来場者のおよそ半数が注文するともいわれるソウルフードとして地元ファンに絶大な人気を誇っています。
1シーズンで270万個も売れるというドジャー・ドッグの歴史は古く、1962年に誕生。当時はソーセージの大きさにちなんで「フットロング」と名付けられていましたが、フット(約30センチ)と呼ぶには2インチ(約5センチ)短かったことからファンの抗議を受け、「ドジャー・ドッグ」に改名されたと言われています。21年にソーセージの納入業者がファーマー・ジョンからパパ・カンテラに変更されるマイナーチェンジもありましたが、60年以上にわたりファンに愛されています。
最近では、ドジャー・スタジアムに「築地銀だこ」が初出店。日本でおなじみのオリジナル味のほか、同スタジアム店限定の「チーズ&サルサ」など4種類のたこ焼きを13.99ドルで販売。現地ファンの間で「おいしい」と評判となり、ドジャー・ドッグとの人気争いに加わっています。ドジャー・スタジアムでは、観戦のお供となるグルメも楽しめます。
【ロサンゼルス=千歳香奈子通信員】