記録的な豪雨も少し落ち着き、今後はまた気温の高い日が続きそうです。気温は年々高まっているように感じ、東京オリンピック開催期間も暑さ対策が叫ばれていました。

気温だけでなく湿度も高い日本の気候は、海外の選手にとって慣れるのが大変です。本来であれば早いタイミングで日本に入り、気温や湿度に慣れたかったところでしょうが、今回はそれができなかったため、地元の日本人にとって有利に働いたのかもしれません。

実際に、私も帯同した過去2回のオリンピックでは、数カ月前に現地入りして食事事情を調査したり、競技が終わってすぐに食事ができるようにと、選手村以外でも食事がとれるレストランを予約したりしました。またマンションを大会前から借りて、そこで食事を作って提供する手配もしましたが、今回はそういったことが海外選手はできなかったと思います。

今回は、この気温が暑いときにおすすめの豚肉やゴーヤー、ショウガみそを使ったレシピ「ゴーヤーポークのショウガみそあえ」を紹介します。

豚肉に多く含まれるビタミンB1は夏バテの予防や回復には欠かせないビタミンの1つ。ゴーヤーも苦みが体の熱を冷ますと薬膳ではよく知られています。みそも、この時期は特に塩分補給ができる発酵食品として推奨される調味料で、ここにショウガを加えることで血流を良くし、さらに疲労回復につながります。

一見、相反する作用があるようにみえる食材ですが、暑いからといって体を冷やすものだけとるのはNGなのです。最近は、このような薬膳の考え方を食事にとりいれるアスリートも増えています。ぜひお試しください。

管理栄養士・川端理香