カルシウム補給のために牛乳を飲もうとする高校生選手の悩みです。

「牛乳を飲むとおなかがゴロゴロしてくる。でも、カルシウムを摂るには牛乳が良いらしい。どうしたら良いのか?」

確かに牛乳は吸収の良いカルシウムを摂ることができ、カルシウム摂取には勧められる食品です。しかし、飲むとおなかがゴロゴロ。ひどい下痢にはならないようですが、気になりますね。

牛乳を飲むとおなかがゴロゴロするのは、牛乳の中に含まれる乳糖を消化する乳糖分解酵素が少ないか、働きが弱いために起こります。特に激しい下痢を引き起こす場合は、乳糖不耐症と言います。

おなかゴロゴロを防ぐ方法

おなかがゴロゴロするのを防ぐ方法として、次のことが挙げられます。

1、牛乳を温める
2、乳糖を分解しているヨーグルトやチーズを代わりに食べる
3、牛乳を料理に使う
4、朝の空腹時に飲むのを避ける
5、乳糖をあらかじめ分解している牛乳を利用する

牛乳を温めてホットミルクやホットココアにしたり、シチューに入れるなど料理に使ったり、代わりにヨーグルトやチーズといった乳製品を利用してみましょう。食べ方を工夫しながら、貴重なカルシウム源である牛乳や乳製品を取りましょう。

今回はカルシウムたっぷりのヨーグルトを使った「キュウリとトマトのライタ」を紹介します。ライタとはインド料理のヨーグルトを使ったサラダのことで、ヨーグルトの中に野菜などを入れているものです。カレーと一緒に食べるとさっぱりとして、おすすめです。

カルシウムは、意識しないとなかなか摂取できません。特に成長期の選手はもちろん、スポーツをしていない女子も意識しましょうね。

管理栄養士・舘川美貴子