健康に良さそう! と、コンビニやスーパーなどで野菜ジュースやプロテイン飲料、アミノ酸系サプリメントなどを頻繁に購入し、摂っている人はいませんか。そんな人は、注意が必要です。しっかり裏の成分や栄養表示はチェックしているでしょうか。

まずは、添加物チェック。人工甘味料は使われていませんか? 

甘みは減らしたくないけど、エネルギー(カロリー)は減らしたい、という消費者のニーズに応えて、カロリー0の人工甘味料が使われていることがよくあります。販売側からすると、砂糖を使うよりも少量で甘みがつくため、コスト削減にもなるという人工甘味料は、次のような名称のものがあります。覚えておくと良いでしょう。

アセスルファムK
スクラロース
アスパルテーム
ネオテーム
アドバンテーム

糖質をエネルギーに変えづらくする

これら人工甘味料は、腸内細菌叢(そう)を変化させて、糖質を体内で利用する力(耐糖能力)を下げることが分かっています。つまり、ご飯などの糖質を摂っても、エネルギーに変えづらくなる、ということです。

運動によって、この耐糖能力は上がりますが、だからといって人工甘味料で腸内細菌叢をマイナスな方向に変化させてしまうのは、良いことではないですよね。他の問題も起こる可能性があるかもしれない、と危惧しておいても良いのではと、私は考えています。

甘みが強いため、特に味覚形成が未熟な低年齢の子どもたちには、摂ってほしくないものの1つです。

今日摂ったら明日影響が出る、というような短期的に表れるものではありませんが、週に1回は必ず買っている、毎日摂っている、など頻度が高くなっている場合は、注意が必要です。

市販ジュースより野菜スティック

野菜が摂れないから、代わりに市販の野菜ジュースを…というのも、私はすすめていません。それなら、トマト(ミニトマト)、ニンジン、キュウリ、パプリカを切って野菜スティックで食べて欲しいとアドバイスしています(野菜スティック自体は、ミネラルが抜けているので、あまりおすすめではありませんが、野菜ジュースより良いと思います)。

摂れなかった分は、前後の食事で補えば良く、また、海苔や昆布などの乾物を野菜代わりに利用することも手です。厳密には野菜と海藻は違う分類になりますが、ミネラルと食物繊維を補給するということでは、これらを利用してもいいでしょう。

今回は、「カボチャとシシトウのエスニック炒め」を紹介します。

管理栄養士・園部裕美