新型コロナによって私たちの生活が一変してからすでに1年以上が過ぎ、この生活が普通になりつつあります。度重なる緊急事態宣言などで活動がままならないだけでなく、基本的に家の中で過ごす子どもも相当、増えたはずです。
ここ数十年の間に日本人の生活様式が変わるにつれ、体の使い方も変わってきました。よく言われるのは「トイレが和式から洋式に変わったこと」。これにより、1日数回しゃがむという体勢が少なくなったと言われます。
レシーブ時に足首が曲がらない、足幅が狭い
バレーボールの現場で言えば、レシーブ時に足首が曲がらない子どもが出てきました。また最近、レシーブの足幅が狭い子どもが多いことにも気付きました。さぼったり、手を抜いたりしているわけではないのですが、レシーブの足幅を広くできない子が大勢いるのです。
バスケットボールの現場では、いわゆる「パワーポジション」が取れない子どもが多いと、知り合いのトレーナーから聞きました。肩幅よりやや広めに立ち、両足の向きを平行にし、少し腰を落とす…自在に動くための「構え」ができなければ、その先の競技力向上にはなかなかつながりません。
おうち生活で関節の可動域が狭まっている
これらができない理由の原因は分かりませんが、関節の可動域が狭かったり、筋力不足があったりするのかもしれません。コロナ禍のおうち生活で座りっぱなしになり、股関節回りは一層硬くなってきているのではないでしょうか。
新型コロナに関わる生活の変化は、食に関する健康面だけでなく、もっと広い意味で我々に影響を及ぼしています。体は今、痛くなければそれで大丈夫かと言うとそうではなく、長い期間を経て痛くなるということもあるので、運動後はもちろん、おうち生活で座っていた後も、きちんとリセットしていく必要がありそうです。
今回は「ちりめん山椒」を紹介します。私の合宿所は山梨県北杜市、八ヶ岳南麓に位置する標高1000メートルという場所にあります。年平均気温が10.3℃。今の季節には、庭に自生している山椒に実がつき、たくさんとれます。このレシピでは、まだ薄い緑色をしている庭の山椒の実を取って作ったものです。
山椒の実は、スーパーや道の駅などでも時期のものとして売られています。山椒だけをゆでて冷凍しておけば1年中、「ちりめん山椒」が作れますよ。
魚が苦手でも食べられる「ちょい足し」に
ちりめんじゃこにはカルシウム、タンパク質、ビタミンD、ビタミンB12などが含まれています。比較的、魚が苦手な子どもでも食べられるので、合宿で提供する食事でも使用することがあります。
「ちりめん山椒」に使うじゃこは少量ですので、栄養的なインパクトは大きくありませんが、ジュニアアスリートのお弁当や料理に加え、少しでも栄養をとる「ちょい足し食材」として積極的に活用していきましょう。購入する際はなるべく小さいサイズのものを選ぶと、お店で購入するような上品な感じに仕上がります。
小さくても、じゃこは丸ごと食べられる魚です。魚が苦手な子どものスモールステップとして、「ちりめん山椒」をおにぎりやふりかけとして使ってみてくださいね。