いつも練習をしている場所のどこにAED(自動体外式除細動器)が設置されているのか、ご存じですか? 自宅で突然、AEDが必要になったとき、どこに行けばその装置があるか知っていますか?

AEDとは、「Automated External Defibrillator」の略語で、心臓がけいれん(細動)した状態になったときに電気ショックを与えることで、けいれんを取り除き、元の動きに戻すために利用します。

救命救急の講習「JFA+PUSHコース」

先日、静岡県の高校総体女子サッカー決勝で勝ち、インターハイ出場を決めた藤枝順心高等学校サッカー部の部員と、藤枝順心サッカークラブジュニアユースの選手100人以上とスタッフで、「JFA+PUSHコース」という救命救急の講習を受講しました。特別な医学の知識がなくても小学生から保護者・指導者まで手軽に学べるものです。

真剣に受講する選手たち
真剣に受講する選手たち

まず、熱中症と脳振盪についての講義を受講し、スポーツ現場で心臓突然死が起きた事例のビデオを視聴。その後、模型を使って胸骨圧迫(心臓マッサージ)とAEDの使い方の実技を行いました。受講終了後にはJFAから受講証をいただきました。

年間7万人が心臓突然死で死亡

ところで、心臓突然死で亡くなる人はどのくらいいると思いますか? 日本では、心臓突然死で亡くなる人は年間7万人と言われており、1日に約200人の人が心臓突然死で亡くなっている計算になります。サッカーなどのスポーツをしている最中に心室細動を起こすこともありますし、学校でも年間約50人が心臓突然死を起こしています。

心停止となった人を救うためには、

①119番通報とAEDを要請する 
②胸骨圧迫(心臓マッサージ)をする
③AEDによる電気ショックをする

の3つが必要となります。救急車を待っているのではなく、一刻も早く救命処置を始めることで命が助かる可能性が高くなります。

自宅や練習場所から近いAEDを調べておく

さて、冒頭での質問について、我が家から一番近いAEDを調べてみたところ、デイサービスセンターと女性専用のトレーニング施設でした。一般的には、公民館などの公共施設やドラッグストアなどにあるところが多いようです。

AEDが必要な状況になるのは、実は自宅が一番多いといいます。皆さんも、自分の周りの大切な方を助けることができるよう、自分ごととして考えて、自分がいる場所からどこに行けばAEDがあるのか、一度調べてみてください。

今回は、暑い日でも食べやすい「ネバネバのっけそば」を紹介します。

タンパク質、食物繊維がたっぷりですので、選手だけでなく、保護者の皆様にもおすすめです。保護者の皆様は、このおそば1品で昼食になると思いますが、選手はこれだけでは、エネルギー量が全く足りません。おにぎり1~2個、果物、牛乳を一緒に食べるようにしてください。

今回は、簡単に出来ることを優先して、冷凍オクラを使用しましたが、ちょうど今はおいしいオクラが出回る時期です。オクラはうぶ毛があって、下処理が少し面倒かもしれませんが、時間があったら生のオクラを茹でて使用することがおすすめです。

オクラ以外にも瓶詰のなめたけ、なめこ、シラス、モロヘイヤ、キュウリ、ワカメなど手間いらずの食材を乗せてアレンジしてみてください。

静岡スポーツ栄養研究会/管理栄養士・青島千恵