アスレシピは8日、「ジュニアアスリートのための米国ポテトセミナー」と題したスポーツ栄養セミナーをオンラインで開催し、アスレシピのママ特派員やアンバサダーを中心に約20人が参加しました。皮付きポテト(ジャガイモ)の栄養素がジュニアアスリートにとても適していることや、調理時間の短縮や長期保存ができる米国産ポテトの特徴が数多く紹介されました。

参加者に事前に配られた米国産ポテトのレシピ集やポテトフレーク

講師を務めたのは元NFLセインツ(米国ニューオーリンズ)のチアリーダーで、アスレシピでもコラムを執筆中の管理栄養士・松崎美奈子さんです。自身の米国での生活体験を踏まえて、アメリカンフットボールのNFLやバスケットのNBA、大リーグなど体が大きい選手はステーキに添えて必ずポテトを食べていること、ニューオーリンズ郷土料理のザリガニ料理ではポテトとコーンをゆでて食べることなど、講義はユニークなアメリカのポテト事情から始まりました。

お店に並んだ色とりどりのポテトの写真で、米国のポテト事情を紹介する松崎さん

ポテトの栄養素は「二刀流」

松崎さんは、ジュニアアスリートの基本の食事を「ご飯」「おかず」「野菜」「果物」「乳製品」と5つのグループに分類し、ポテトは、ご飯の「炭水化物」と野菜の「ビタミン・ミネラル」の栄養を兼ね備えたバランスが取れた食材ということを説明します。ドイツでは、ポテトは主食として扱われるそうです。

皮付きポテト1個で、脳の唯一のエネルギー源である炭水化物が茶わん半分のご飯と同じだけ摂れるため、授業や練習の集中力がアップ。さらに、体のエネルギー(カロリー)となってスタミナがつき、体重増加をサポートしてくれます。糖質の吸収力も早いため、試合や練習直前に水分を混ぜて「ポテトスープなどで飲めば、すぐにエネルギーに替わったり、疲労回復にもつながる」とメリットを伝えました。

ポテトのメリットを資料を使って説明

また、ビタミンCは、中高生の男女が1日で必要な摂取量の約30%を補われるほか、足がつらないために必要なカリウムもバナナ2本分に相当し、男子高校生に必要な1日量の約4分の1を摂取できるそうです。

米国ポテトがオススメな理由

米国ポテト協会の中川さん

今回のセミナーは、米国ポテト協会の協賛で行われました。米国一の生産量を誇るアイダホ州など全米約2500にも及ぶポテト生産者の代表で、「#ポテトパワー」「#ポテトパフォーマンス」のキーワードで米国産ポテトの普及を目指している団体です。日本には冷凍や乾燥したポテトフレークなどが輸入されています。

同協会プログラムコーディネーターの中川雅里名(まりな)さんは「日本に来るのはラセットポテトという品種で、顔の長さほどあるジャガイモです。加熱するとカリッとほくほくで、フライドポテトに適しています」と紹介。その上で、皮付きの冷凍ポテトと細かく刻んで乾燥させた乾燥ポテトフレークの特徴を4つ挙げました。

❶皮をむいたり、下ゆでする必要がないので調理時間が短縮できる。
❷必要な分だけ取り出せる。
❸だからゴミも出ない。
❹冷凍や乾燥したポテトフレークなので長期的に保存できる。

ポテトフレークを使った実演で、あっという間にポテトの固まりを作った松崎さん

参加者には事前にポテトフレークなどが配られていて、松崎さんが講義中に作り方を実演。50gのポテトフレークにお湯を100cc加えてかき混ぜるだけで、あっという間にポテトの固まりを作り上げました。「すごく簡単。ポイントはお湯や牛乳などの液体で戻すことです。水分が多く含まれている食べ物ほど、吸収速度がアップします」と話しました。

糖質の吸収が早いため、部活などの練習で遅く帰ってきたジュニアアスリートたちが、食事後にすぐ睡眠を取れることも利点の1つです。

米国産ポテトの利点を生かしたオススメポイントを説明する松崎さん

フライドポテトというとジャンクフードのイメージから太るのではと思われますが、米国産ポテトの脂質量はそれほど多くないとのこと。気になる人、体重を増やしたくない人は野菜や卵などと一緒に摂取すると、脂質の吸収を和らげてくれるそうです。

松崎さんは「ポテトの皮の部分に食物繊維などの栄養も入っているので、皮付きがオススメです。ポテトに含まれるビタミンCはでんぷんに守られているため、熱にも強いです」と教えてくれました。

最後はお決まりの「アスレシピポーズ」

アスレシピでは、今後もさまざまなテーマを題材としたセミナーを実施予定です。「アスリートの基本の食事」を理解している方を対象とした「実践編」を10月20日(火)、10月24日(土)に開催します。この実践編は3回シリーズの2回目で、テーマは「増量」。両日とも同じ内容ですので、ご都合のいい日程を選び、お申し込みください。

スポーツに励むお子さんの食事をより良くしたい方、スポーツ栄養について学びたい方、ぜひ一緒に知識を深めていきましょう。