テニスをはじめ冬場に試合がある競技でも、今の時期をトレーニング強化期間とする選手は多いでしょう。トレーニング後、タンパク質を摂ると良いとされていますが、その理由を理解できていますか?

タンパク質は人間の体の材料となる栄養素です。当然、トレーニングに必要な筋肉も、タンパク質で作られています。

食べ物に含まれているタンパク質は、体内に入るとアミノ酸に分解されます。それが肝臓に送られ、必要に応じてタンパク質に再合成されて体内の各所に送られます。

アミノ酸は全部で20種類ありますが、そのうちの9種類は体内で合成できないため、食べ物から摂らなければならない必須アミノ酸です。これらはバランスよく揃えないと、効力を発揮しません。

タンパク質を多く含む肉、魚、卵、大豆、大豆製品、牛乳、乳製品をしっかりと、コンスタントにとれば、必須アミノ酸を効率よく揃えることができます。強度の高いトレーニング初期、筋トレ後、長時間の持久系スポーツは少し多く摂りましょう。

一方、「タンパク質を摂る」となると、プロテインなどのサプリメントを利用しなければならないと思っている選手もいます。しかし、食事で十分にまかなえているのに、さらにプロテインを摂ると過剰摂取になります。

必要以上にとったタンパク質は、体内で筋肉合成に使われず、体外に排出されるか、皮下脂肪として蓄積します。実は今、このタンパク質の摂りすぎの問題も出ているのです。

今回は、筋トレをした日の補食にぴったりな「アスリートフレンチトースト」を紹介します。卵、牛乳、鶏肉と、アミノ酸スコアが高く、筋トレ後の回復に良い食品を使っています。

これで、1日に必要なタンパク質量の3分の1を補えます。運動強度高めの高校生男子を想定して分量を設定していますので、女子は4分の1程度抑えてください。成長ホルモンを活発に分泌させることも筋肉の修復に役立つので、睡眠もしっかりとりましょう。

管理栄養士・山口美佐