私は高校時代、バレーボール部に所属していました。大学でも続けようと思っていましたが、ケガのため断念しました。ルールなど、当時からは随分変わりましたが、今でもバレーボールの試合を見ると興奮してしまいます。

バレーボールの特徴は、ポジションや役割がありながらローテーションがあるということです。リベロ以外の全選手が、跳ぶ 拾う 打つなど全ての動作を行う可能性があります。

コートはネットで仕切られているため、相手選手とのコンタクトはありませんが、ボールを中心に縦横無尽に動く激しいスポーツであることは確かです。また、ジャンプをしてボールを打ったり、防御したりするため、やはり身長が高い方が有利です。

ローテーションであらゆる動きをするので、バランスの良い食事が基本ですが、、今回もあえて、役割別に必要な栄養素を紹介します。

役割別必要な栄養素

セッター…チームを支える司令塔=判断力

セッターは、試合を作っていく上で集中力を保つことが大切。試合の状況を把握し、攻撃のリズムを作り、仲間との連携をスムーズにするための中心的な存在でもあるのです。

判断力に重要なのは、神経伝達に必要なカルシウム。また、カルシウムを取り入れる際、マグネシウムとのバランスも考えなくてはいけませんね。

<ポイントとなる栄養素(食材)>
 カルシウム(牛乳、小魚、海藻、大豆製品、緑黄色野菜など)
 マグネシウム(海藻類、種実類)

レシーバー、ディガー…前後・左右にとにかくボールに食らいつく=スピード

相手からのサーブやスパイクを正確にセッターに渡す役割。瞬間的に動くためには、相手の動き反応できるスピード力が重要です。そのため、常にボールに集中し、神経を研ぎすますことも大切です。

集中力を切らさないためには、何といっても糖質。またカルシウムは、筋肉の神経刺激に対する反応や、神経細胞で情報の伝達に関わる働きがあります。

<ポイントとなる栄養素(食材)>
 糖質( ご飯、パン、麺類、イモ類、果物)
 カルシウム(乳製品、大豆製品)

アタッカー、スパイカー…ジャンプをしながら最大のパワーをボールにぶつける=パワー

アタッカーやスパイカーは、ジャンプをしながら、ボールを打つ一瞬に、とても大きな力を発揮しなければなりません。そのためには、強靭な筋肉が大切です。

強い筋肉のためには、タンパク質が必要です。コラーゲンはタンパク質の一種で筋肉、骨、関節などにも含まれています。また、着地するたびに足裏の鉄が壊れているので、鉄の補給はマストです。

<ポイントとなる栄養素(食材)>
 タンパク質(肉、魚、大豆製品)
 鉄(レバー、赤身魚、赤身肉、ホウレン草、ヒジキ)

 バレーボール選手は身長が高い方がいいのですから、どのポジションの選手もバランスよく、しっかり食べる習慣をつけることが大切ですね。ぜひ、しっかりと食べることのできるカラダ作りを心がけましょう。

管理栄養士・新生暁子