日本では春を告げる花、といったら桜ですよね。薄いピンク色の花が咲きそろい、木々が染まる姿は、本当に美しいものです。

 イタリアにも、食用のサクランボの木などいくつか桜の種類はありますが、それより一足先によく似た花が春の到来を告げてくれます。それは、ナッツの王様と言われる「アーモンド」です。

 温暖なイタリア南部の島、シチリア島では2月になると、桜を一回り大きくしたようなアーモンドの花が咲き誇り、日本からの旅行者はよく桜と間違えるそうです。この花が後に果実をならせ、その種の部分が食用になります。シチリア島では、名物のお菓子に利用するほか、料理にもふんだんに使います。

 近頃、アーモンドなどのナッツ類は、美容や健康に効果があると話題です。良質なタンパク質や、コレステロールのコントロールに効果のあるオレイン酸やリノレン酸といった不飽和脂肪酸が豊富で、抗酸化作用が高いビタミンEや、成長期には積極的に取り入れたいビタミンB群、カルシウム、鉄分、亜鉛などのミネラル分をバランスよく含んでいます。

 また、そのカリカリとした食感から「よく噛む」ようにもなります。噛むことで唾液の分泌も増え、消化を手助けするだけではなく、ストレス解消にもつながります。

サーモンのナッツ入りパン粉焼き

 今回紹介するのは、ナッツの香ばしさを活かした「サーモンのナッツ入りパン粉焼き」。サーモンに、ナッツを加えたパン粉をまぶしてオーブン焼きする一品です。オーブンで焼くので、吸油率の高い揚げ物よりも、カロリー摂取を抑えることができます。さらにオレンジを添えて柑橘のさっぱりした風味を加え、不足しがちなビタミンCもプラスします。

 サーモンは、消化吸収のよい良質なタンパク質が豊富な上、ビタミンも豊富な魚。特に、ビタミンDや成長促進に効果のあるビタミンB群を含んでいます。ビタミンB群はまとめて摂取した方がいいと言われているので、ナッツを加えることで効果は倍増。さらに、血行を良くし、胃腸の働きを助けるビタミンEや、脳細胞を活性化するDHA、EPAも含まれているので、疲労回復には最適の食品と言えます。

 良質なタンパク質、ビタミン類を含む食材を合わせて、効果が掛け算となるよう考えながら栄養を摂取していきましょう。