進学、進級おめでとうございます。新しい学校、新しいクラスには慣れましたか? ジュニア選手にとって、学校での学びは大切です。環境が落ち着くと余裕ができ、色々な力が発揮できることでしょう。

一方で、慣れてほしくないことがあります。「練習」です。ここで言う「慣れる」というのは、「練習内容に慣れて力をセーブしてしまう」ということです。

・練習内容からみて、泳ぎはこのぐらいでいいだろう。
・学校で疲れた。ハードなんかきつい。

こんなことを練習中に思っていたら、体はそれ以上動かなくなります。それが最初のアップ中だとしたら、その日の練習は自分で自分の体に“カギ”をかけてしまうことになります。そういう泳ぎは、プールサイドから見ていて分かるものです。調子が悪いというより、集中していないからです。

疲労は「体が疲れる」だけじゃない

疲労には2つのパターンがあります。1つは体、1つは頭です。

自分で動きをセーブしているとき、大抵コーチからゲキが飛んできます。その瞬間、先ほどまで頭で思っていたことと関係なく、泳ごうとします。

しかし、動きをセーブされている体を無理やり動かすことになるので余計な力を使い、練習が終わったときには、どっと疲れています。練習を頑張ったという爽快な疲れではなく、重りを背負ったような疲れ。成長過程にあるジュニア選手は、発達中の頭で色々なことを考えているので、許容の限界に近くなるとこのようなこともあるのです。

「食べタラ元気♪タラのホイル焼き」で疲労回復しよう
「食べタラ元気♪タラのホイル焼き」で疲労回復しよう

さて、今回紹介するのは「食べタラ元気♪タラのホイル焼き」です。ニンニクとトマトを使ったソースで、強度の高い練習で失われるビタミンB1の吸収を促進します。

消化が良く食べやすいタラと抗酸化力の高いパプリカ
消化が良く食べやすいタラと抗酸化力の高いパプリカ

タラは消化しやすく、食べやすい白身魚ですから、疲れのひどい時やリカバリーで効果的。パプリカのビタミンC、βカロテンは抗酸化作用があり、疲労回復促進が期待できます。

この時期は進学・進級で環境が変わり、頭の中の練習の割合が少なくなります。お子さんをよく観察して、疲れを取るようにしましょう。

管理栄養士・松田幸子