皆さんは試合前日や当日の食事は気にすると思いますが、それより少し前の食事は気にしていますか?

 私のところにもよく、「試合前日や当日の食事を教えて下さい」というオーダーがあるのですが、それだけ実行したら試合当日にパフォーマンスが上がると思うのは大きな間違いです。

「何を、いつ食べるか」

 体を作る普段の食事が基盤なのは当然ですが、ジュニア選手は毎週試合があり、過密スケジュール。そのため選手としても、それ以外の生活でも「時間の使い方」が大切です。

 実際、サポートする中で、ジュニアとは「学校の時間割のように1日の時間割を作ってみよう」と一緒に作成し、保護者とはそれを修正しつつ「何を、いつ食べるか」を考えます。

 また、こんなこともあるでしょう。「今週末と来週末、続いて試合がある」。

 その場合、試合と試合の間のちょうど週の真ん中、つまり試合3日前から考えます。普通なら、前週のリカバリーから次の試合に向けて、一旦食事を元に戻すことが多いのですが、ジュニア選手は練習以外に学校で体育の授業があり、身体を動かす時間が非常に多いのが現状です。試合間ということで練習量を下げても、疲労が回復しないまま、週末の試合に臨むことが多くなります。

和風仕上げなので食べやすい「試合続きでも差をつける!和風オムライス」
和風仕上げなので食べやすい「試合続きでも差をつける!和風オムライス」

 そこで、今回紹介するのは「試合続きでも差をつける!和風オムライス」です。

 市販のサプリメント、回復系プロテインは「糖質:タンパク質=3:1」で作られていますが、このオムライスは1皿で回復系プロテインとほぼ同じ比率でレシピが作られています。

 連戦だとエネルギー補給がおろそかになりますが、プロテインではエネルギー摂取量が足りず、カバーできません。また、疲れると味が濃いものを敬遠しがちですが、このオムライスは和風仕上げなので食べやすく、しっかりとエネルギー補給できます。

 試合が重なるジュニア選手は食事のタイミング、必要な食品を組み込んで、自分だけの時間割を作ってください。

【管理栄養士・松田幸子】