この夏、冷たい飲み物をたくさん飲んだり、冷房を多く使用したりで疲れがたまっている方はいませんか。気温は高いのに体が冷えた状態が続くと、だるさや食欲不振などから秋口に体調不良を訴える選手がいます。自律神経の乱れから血液の循環が悪くなり、内臓機能が低下するからです。

自律神経を整える「睡眠・食事・入浴」

回復させるためのポイントは、夏バテ対策同様「睡眠・食事・入浴」です。食欲不振は、さらに疲労を蓄積させてしまいます。

内臓の機能を回復させるために、なるべく冷たいものは控えましょう。温かい汁物や、タンパク質や野菜をしっかり摂れる鍋物料理もスタートさせても良いかもしれません。

温かい汁物で内臓の機能を回復

ここで今一度、朝食を見直してみましょう。朝食も「基本の食事の形」に整えたいところですが、忙しい朝は何品も揃えるのは大変ですね。オススメなのが、具だくさんのスープやみそ汁です。数種類の野菜とタンパク質を多く含む食材を具として、たくさん使うことがポイントです。

食事誘発性熱産生といって、食事をした後は安静にしていても代謝量が増大します。カラダを温め、寝ている間に下がった体温を平熱に戻すことにより、免疫力も高めます。よく噛むと、さらに高まると言われていますので、よく噛んで食べることも大切です。

写真は「サツマイモとシメジの豚汁」です。サツマイモやシメジなど秋の食材と、タンパク質とビタミンB1を含む豚肉と豆腐を使用しています。

サツマイモは食物繊維、ビタミンB1・C・Eを含み、特にビタミンCは加熱しても壊れにくい特徴があります。水溶性のビタミンB1は水に溶けやすい性質があり、みそ汁やスープに加えるとそのまま体内に取り込めます。発酵食品のみそは腸内環境を整えてくれます。

冷蔵庫にある野菜を使って「毎朝のみそ汁」を習慣にしていきましょう。

管理栄養士・石村智子