暑い日が続いています。高温多湿はカラダに負担がかかり、疲労感が残る、食欲減退、安眠できないなどの夏バテの症状を引き起こします。

夏バテを予防、または解消するためには、十分な睡眠と栄養をとり、夏でもシャワーだけで済まさず、ぬるめの湯に入浴するなど血行や代謝を良くすることが大切です。十分な栄養が必要であるにも関わらず、食欲が落ちて食べられないと疲労がたまり、さらに食べられなくなってしまいます。

食欲のない時は、スープやスムージーを活用したり、酸味や香辛料などで味付けを工夫したりしましょう。スープやスムージーの材料を吟味すれば、栄養価も高く、それにより落ちていた食欲を復活させることもあります。

また、暑いからといって冷たいものばかりを選ぶと胃腸の消化能力が落ち、さらに食欲が落ちてしまいます。一品以上は温かいメニューを取り入れるようにしましょう。

写真は、「ジャガイモと明太子の疲労回復スープ」です。ジャガイモは、エネルギー源となる炭水化物を多く含み、含まれているビタミンCは加熱しても壊れにくい特徴があります。

明太子は炭水化物をエネルギーに換える働きのビタミンB1が含まれ、タマネギやニンニクには、ビタミンB1の吸収率を上げるアリシンが含まれています。卵を落とすことにより、良質なタンパク質も摂ることができます。辛いのが苦手な場合は、タラコを使用しても良いでしょう。

管理栄養士・石村智子