先日行ったオンラインセミナーで、「どのようなものを『補食』として選んだら良いのか? どのくらいの量を摂ったら良いのか?」と、補食についての質問がありました。

補食は文字通り、3回の食事では量や質が不足する場合、またはトレーニング後の疲労回復やカラダ作りのために摂るものです。アスリートの食事として、上手に活用していきたいものです。

ジュニアアスリートの場合、「補食=おやつ=スイーツやスナック菓子」のようなイメージを持たれている場合がありますが、ここで改めて、必要なものは何かを考えてみましょう。

食品の持つ機能の中で、生命現象を営み、健康を維持するために必要不可欠なエネルギーや栄養素を供給するものを「一次機能」と呼びますが、補食はそれを補うものとして考えましょう。そうすれば、甘いお菓子類やスナック菓子などではなく、おにぎりやサンドイッチ、バナナなどの果物、牛乳やヨーグルトなどを摂ると良いことが分かると思います。量は、次の食事に影響しないよう、食べ過ぎないことも大切です。

どうしても甘いお菓子類やスナック菓子を食べたいという時は、あらかじめ食べる量を決めることが大切。袋を抱えて食べることのないように注意しましょう。

パンケーキやクレープなどは、小麦粉と牛乳や卵を使用し、炭水化物とタンパク質がとれるので選んで良いと思いますが、トッピングに生クリームやチョコレートソースをたっぷりかけると、脂質の摂り過ぎにつながるので控えましょう。

写真は、「炊飯器で作るホットケーキミックスのバナナケーキ」です。ホットケーキミックス、卵、牛乳、バナナ、はちみつを混ぜて、炊飯器に入れるだけのレシピなので、お子さまと一緒に作るのも楽しいと思います。

自分で作ると、食への興味が沸き、どんな材料で作られるのかを学ぶ良い機会にもなります。出来上がってすぐに食べることもできますが、冷やすとしっとりおいしく食べられます。

補食のほか、朝食の1品、試合前の食事の1品、食欲のない時の栄養補給食として、様々な食のシーンでご活用ください。

管理栄養士・石村智子