運動中もマスクが必須。でも、高機能マスクはNG

ここまでのポイントを見ると、スポーツを行うときもマスクの着用が重要になりそうです。しかし、体を動かすと、息苦しさや蒸し暑さを感じることが多くなると考えられます。一体、どんなマスクをつけるといいのでしょうか。

JSPOのスポーツ医・科学委員会委員長の川原貴先生は「N95などの医療機関で使用される高機能マスクは通気性が悪く、スポーツ活動時の使用は勧められません。飛沫(しぶき)の拡散を予防することが目的となるため、普通のマスクで結構です。あるいは、マスクの代用としてネックゲイターやバンダナで顔を覆うなど工夫してください。疲れたらマスクを外して休憩を取りましょう」とコメントしています。

つまり、運動時にマスクをつけるのはツバなどが周囲に飛ぶことを防ぐことが目的になります。目の細かいものでウイルスをブロックするというよりも、拡散予防で口元を覆う意識が重要です。また、熱中症対策としても、疲れたらマスクを外して休憩をとりましょう。さらに詳細なことはJSPOのHPで確認ができます。

これから「ウィズコロナ」の世界にもなると言われていますが、スポーツの場面でも、なるべくマスク着用を心がけていきましょう。