先日、知り合いから紫ヤマイモをいただきました。鹿児島でも栽培されていますが、スーパーでは売られていない珍しいものなので、その紹介をしていきましょう。

紫ヤマイモ
紫ヤマイモ

一般的に、スーパーなどで手に入るのは「長イモ」「ヤマイモ」が多いですよね。これらは食品の分類としてはヤマノイモ類になります。

ヤマノイモ類の中で、日本で食用とされているものは次の3種類に分類されます。

ヤマノイモ(ヤマイモ、とろろ、しょよ)…長イモ、銀杏イモ、大和イモなどの品種群
ジネンジョ(自然薯)
ダイジョ(大薯)

紫ヤマイモは「ダイジョ」の一種になります。ダイジョは現在、沖縄と九州の一部などで栽培されていて、イモの形は円柱形のほかに塊形、扁平形などがあります。

中は薄紫色、50キロ超の大きさも

サイズは「ダイジョ」の名のごとく大きく、重さは1個2~3キロから大きいものだと50キロを超えるものまであるそうです。私がいただいたものは約2キロのものでした。切ると、中はきれいな薄紫色をしています。

大きさの比較で、ミカンと並べてみました
大きさの比較で、ミカンと並べてみました

切ると中はきれいな薄紫色をしています
切ると中はきれいな薄紫色をしています

ヤマノイモ類の収穫時期は10月以降から3月頃までですが、貯蔵性が高いので1年中出回っています。お店で購入してしばらくは日持ちしますので、慌てて使い切る必要はありません。

イモ類の中で唯一、生食できるヤマイモ

イモ類は、栄養素としては糖質が豊富な食材です。通常、煮る、焼くなど加熱して食べますが、ヤマイモは唯一、生で食べることができます(ヤマイモアレルギーの方は生食しないでください)。忙しい時は皮をむき、切ってサラダで食べることもできます。糖質補給の選択肢の1つとして、ヤマイモをストックしておくのも食事に変化が出ておもしろいですね。

今回は、ヤマイモを生で食べるレシピとして「紫ヤマイモとレタスのチョレギサラダ」を紹介します。野菜を切ってドレッシングをかけるだけのお手軽料理です。

紫ヤマイモは、ヤマイモで代用OK。すりおろしたとろろが苦手な人も、このように形を残して切るとサクサクした食感で抵抗なく食べられます。納豆やめかぶなどのネバネバ食材と合わせてご飯にかけても栄養価がアップしておすすめです。

KAGOSHIMA食×スポーツ/管理栄養士・久永まゆみ