KAGOSHIMA食×スポーツの田畑です。先日、小学生の子どもたちとオンラインで会議をしました。大人に劣らず機能を活用したり、プレゼンも上手にしたりと「できる」ことの多さに驚きました。

成功体験が挑戦する心を育む

子どもであっても大人であっても、「できる」という経験を実感することは意外と少ないかもしれません。しかし、この経験は成功体験となり、後に自信をもっていろんなことにトライしていくことにつながるため、スポーツに取り組む子どもたちにはぜひ、たくさんの「できる」を経験してほしいなと思っています。

私もバスケットボールを始めたばかりの頃、シュートが入った、ゲームでシュートを決めた、練習でやったことができたときの感動は、今でも忘れない成功体験だったと思い出します。

ただ、新型コロナウイルス感染拡大防止のためにスポーツ活動が制限されている状況の中で、「できる」体験をするためには、小さな目標を設定して「やった」「できた」を意識できるようにするのがおすすめです。技術面の練習は、環境によってできることに限りがありますが、食に関しては時間が取れる今こそ、やってみる絶好の機会です。

そこでサポートチームでも以下のことを実施してみました。

目標設定(参照:新学期からスタートダッシュ!最高の1年にするための「目標設定」のすすめ

血液検査や食事調査の結果を参考に、不足する栄養がとれる食事について考える
(1)補食のアイディア探し(2)献立つくり(3)料理の中から1つ選択して実行

選手から提出された課題を確認すると、予想以上に素晴らしい内容だったので、普段は時間がなくて出来なくても、ちゃんとやれば「できる」ことに感銘しました。それを選手自身が実感できるように、それぞれの計画に対して評価し、アドバイスも伝えました。

毎日の食事をよりよくする方法やそのための対策を考えること、実践してみることは、パフォーマンスアップや筋力アップなどの目的達成のために、戦略的に栄養面に取り組んでいく上で欠かせません。ぜひ今の期間に「自分にプラスになる栄養をとる」ことを実践するため、小さな目標作りから始めてください。そして「できる」料理を増やしていきましょう。

今回紹介するのは、リカバリーにおすすめの「カボチャとブロッコリーのキッシュ」です。好き嫌いの多い子どもたちに不足しがちな緑黄色野菜がとれます。

食パンは糖質補給になるだけでなく、焦げ付きを抑えられるので片付けする人にもやさしい「簡単・おいしい・高栄養」のメニューです。具材を変えてバリエーションを増やしてもいいですね。

KAGOSHIMA食×スポーツ/管理栄養士・田畑綾美