ラグビーワールドカップでの日本代表の快進撃にワクワクがとまらない川口です。

ラグビーの見どころと言えば、屈強な選手たちの激しいぶつかり合いですね。タックルを仕掛ける瞬間、スクラムを組む瞬間、パスを受けるためにダッシュする瞬間、ラグビーという競技ひとつをとっても試合中の様々なシーンで瞬発力が求められます。ゼロ状態から一気に爆発的な力を発揮できる裏には、実は「噛む力」が隠れているのです。

噛むこと、意識していますか?

私は常々、特に成長期の子どもたちには「よく噛んで食べようね」と伝えています。しかし、スポーツの現場においては、食べることそのものに重きが置かれ、噛んで食べることがおろそかになっているように感じます。体づくりのために大量にかきこんで食べる、朝練のために朝ご飯は飲み物しか摂らないといったことは、よく耳にするお話です。

「アスリートは歯が命」と聞いたことはありませんか? 競技中に大きなパワーを発揮するときには全身に力を効率よく伝えるため、歯をぐっと食いしばります。

また、メジャーリーガーは試合中によくガムを噛みますが、これは体をリラックスさせる効果があります。日頃からよく噛むことが健康なあごと歯を育て、スポーツのパフォーマンスアップにもつながるということです。

では、よく噛んで食べるためにはどのような工夫をすればよいでしょうか? 簡単なコツは「乾物を使うこと」です。

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