8月も半分が過ぎました。6月以降、徐々に活動が再開し、以前に近い状態で練習をしている人もいると思います。

活動自粛で子どもたちの体力低下

夏のスポーツ活動について、熱中症への対策が大きく取り上げられますが、子どもたちの体に痛みは出ていませんか。3月から5月の活動自粛で、思った以上に子どもたちの体力は奪われ、筋量を減らしています。今の時期になって、どこかが痛いということも十分にありえます。

子どもたちが以前のような体に戻し、さらに体を作っていくために、食事の役割はとても大きなものです。日々の練習によって傷ついた筋肉は、食事からとる栄養が材料になって、その傷を治していくからです。

食事とともにアフターケアが大切

その一方で、筋肉をほぐし、きゅっと固まった部分を伸ばすクールダウンも大切です。スポーツ活動の最後に行うものですが、中高校生はおろそかにしがち。練習が終わると同時に片付けや着替えを早くしないといけないし、電車の時間を逃してはいけないなど慌ただしく、アフターケアを十分にしないまま帰宅することが多いのではないでしょうか。

高校生を指導していた際、食事の指導と同じくらい力を入れていたのがアフターケアでした。なぜならチームの人数が少なく、1人欠けるだけで大変だったからです。

ある時、ライバルチームの監督がうちのチームの選手について聞いてきたことがあります。

「おたくのあの子(選手)、故障ないの?」

私は「ないですよ」と答えました。嘘ではなく、その選手は大きなケガをせず、膝や腰も痛めていませんでした。

指導者の配慮や行動もケガ予防に

バレーボールでは特に膝が故障しやすいので、練習を配慮し、アフターケアの時間は常に確保しました。防げる故障(スポーツ障害)はできる限り防ぐ意識を持ってもらうよう、選手への啓発も行ってきました。体を作ることを選手自身がいかに意識できるかは、指導者やスタッフの意識と行動が極めて大きいと思います。

「故障ないの?」と聞かれた選手は、その後大きなケガや故障もなく、Vリーグのチームに進みました。選手生命を故障やケガで終えるのではなく、最後まで全うするためにも食事は重要だと思っています。

今回紹介するレシピは「濃厚トウモロコシスープ」です。夏が旬のトウモロコシは糖質、ビタミンB群が多く、練習後の疲労回復に適しています。牛乳やチーズでは、成長期に必要なカルシウムなどもとれます。

強い体は毎日の小さな積み重ねでできてきます。食べることも日々積み上げていきましょう。

管理栄養士・月野和美砂