日本全体が「withコロナ」、新型コロナウイルスと共に生活するスタイルに移行し始めました。コロナ前とは違う衛生規範を作りつつ、以前に近い生活がどこまで送れるようになるかは、私たち一人一人の取り組みに委ねられています。

アメリカの大学スポーツは細かくガイドラインが決まってきており、それに沿ってアスリートの練習が徐々に再開しているそうです。世界中が試行錯誤しながら新型コロナ後の日常を作り始めています。   これからの社会は、誰にとっても初めての社会です。今までとは違う社会規範ができてきます。スポーツの世界においても同様です。

みんなで意見交換して作り上げる

当面はガイドラインはあっても、誰かが上から決める、下はそれにただ従うというだけでなく、監督も先生も、生徒も選手も、トレーナーも栄養スタッフもみんな同じ目線で「こうした方がいいのでは」「こんなやり方はどう?」と意見を交換しながら“作り上げる”社会になると思います。

そのためには一人一人が考え、言葉にすることが必要です。誰かに声をかけてもらうのではなく、自分から発信することが、より求められるのではないでしょうか。   この数カ月の経験を無駄にせず、コロナ後の生活にうまく慣れていくよう前向きに行動しましょう。その際の予定の変更や間違いは「お互いさま」という心をもって生活したいですね。

順を追って以前のカラダに戻す

この期間中、アスリートはできることをして体を維持してきました。活動が再開したからといって、すぐに試合ができる状況とは違います。「慌てず、急がず、でも怠らず」に、順を追って以前のカラダ、以前の練習に戻していくことが必要です。

今回は「ベビーホタテと小松菜のミルク煮」を紹介します。前回に続き、牛乳を使うメニューにしました。

ボイルのベビーホタテと小松菜と牛乳でアスリートのカラダ作りに必要なタンパク質、カルシウム、貧血予防の葉酸と、成長期のアスリートに必要なものがとれます。カラダに材料をきちんと入れて、これから戦えるカラダを楽しんで作っていきましょう。

管理栄養士・月野和美砂