卒業の季節です。私の指導するクラブチームからも、これまでに多くの中学生が高校での活躍を夢見て巣立っていきました。その半数以上が関東大会、全国大会で活躍。現在は指導者や親となり、子どものバレーボールを応援している者もいます。

これまで女子選手に多く関わってきて良かったと思えるのは、「食べることの大切さを分かってくれている」ということです。

毎日続けたアドバイス「何を食べるか」

毎日顔を合わせて家族同様に生活し、教えるだけでなく、叱り、褒め、励ましてきた中で、食事や栄養のこと、生活のこと、カラダをメンテナンスすることなど、あらゆることをアドバイスしてきました。

中でも、食事や栄養については大きなウエートを占めました。強くなるためにトレーニングをする、体を作るためには食べることが重要だと、選手たちは理解し「この状況なら何を食べるか」と考えて、日々実行していました。

その後、バレーボールを離れても、それぞれの状況下であの頃、考え、実行していたことは続いています。結婚しても食事を大切に考えていたり、子育てをしていても栄養に関心を持って相談しに来てくれたりすると、ホッとするとともに、これまで長い間やってきたことは間違いでない、良かったのだと思えてきます。

次のページ確かに残る「子どものために、家族のために」