今年最初のコラムは「カリフラワー」についてです。

栄養価の高い野菜の1つにケールがあります。「ケールを使った料理を1日1回はとる」というアスリートもいますが、そのケールから分化する過程で様々な野菜が生まれたことはご存知でしょうか。

祖先はケール、現在は米の代用にも

今回のレシピ「カリフラワースープ」で使うカリフラワーだけでなく、ブロッコリーやキャベツなどがそうなのです。これらは食品学では「アブラナ科」に属しているのですが、良く見ると葉の形がみんな似ていることに気づくかもしれません。

近年は、アスリートだけでなく一般の方も、糖質を抑えた食事を取り入れる方が多いようです。市販のお弁当でも米を少なめにしてブロッコリーやカリフラワーを多くしたものや、米の代わりにすべてカリフラワーというものもあります。確かに、カリフラワーを細かくすると米のように見えなくはない気もしますが(笑)。

ゆでても壊れにくいビタミンC

栄養素は、カリフラワーよりもブロッコリーの方がβカロテンなどのビタミン類を多く含んでいます。ただ、ビタミンCについては、ブロッコリーはゆでると大半が流れ出てしまうのに対し、カリフラワーはゆでても流れにくいため、どちらも同量になるというデータがあります。調理によるビタミンの損失は食品によって異なっており、特にこのビタミンCは影響を受けるものとそうでないものがあるのです。

年始がシーズンオフの競技の場合、断食を行うアスリートもいます。またオフでなくても、飲酒も含め、年末年始に普段食べ慣れないものを多く食べたために、食事量を抑えたり野菜量を増やしたりしてカリウムや食物繊維を多くとり、排泄を促すための食事を取り入れるアスリートもいます。

そういうときに、この「カリフラワースープ」はおすすめです。排泄効果や抗酸化力の高いタマネギやキノコ類なども多く使われています。ぜひお試しください。

管理栄養士・川端理香