切る、ゆでる、下味…朝を楽にするヒント

とはいっても、忙しい朝。朝食だけでなく、お弁当も作らなければならない方も多いでしょう。朝の手間を減らすため、前夜にいくつか準備しておくことをおすすめします。

野菜を切っておく、ゆで卵をゆでておく、肉や魚の下味をつけておくといった作業をしておくと、朝を楽にすることができます。もちろん、納豆、生卵、冷奴などそのままで食べられる朝食もOKですが、寒い季節には温かいものが食べたくなります。

例えば、朝から一人鍋はいかがでしょうか。前夜に野菜を切ってお鍋の中に並べ、ラップをして冷蔵庫に入れておきます。

前夜に野菜を切ってお鍋の中に並べ、ラップをして冷蔵庫に入れておく…ここまでやっておけば、翌朝は楽に
前夜に野菜を切ってお鍋の中に並べ、ラップをして冷蔵庫に入れておく…ここまでやっておけば、翌朝は楽に

夜も忙しい時は、白菜と水菜だけ、白菜だけなど、1~2種類の野菜を100g~150g程度用意するだけでも十分です。翌朝は、調味料とお肉を加えて火にかけるだけ。薄切りの肉を使うことで加熱時間も短くなります。

今回紹介するのは「朝食にぴったりのミルク鍋」ですが、めんつゆや市販の鍋用調味料などでも、おいしく食べることができます。

寒い朝には「朝食にぴったりのミルク鍋」
寒い朝には「朝食にぴったりのミルク鍋」

具材や調味料、お好みや目的でアレンジ

夕飯に肉料理が多い家庭は、朝は肉ではなく、豆腐や魚で作ると1日のバランスが良くなります。鍋は、調味料を変えることで簡単にアレンジできますが、バターやゴマ油を加えてエネルギーをアップしたり、チーズを加えて乳製品を増やしたりするのも良いでしょう。

お鍋に使う材料を購入しようとスーパーに行ってみたところ、白菜、水菜、シイタケといった野菜も豚肉も、静岡県産のものを手に入れることができました。地元静岡の食材を使って作った温かいミルク鍋と炊きたてご飯。こんな朝食でスタートする1日は、気持ちが良いものです。

朝食のおかずを増やすということは、食べる時間も必要になってくるわけで、起きるのが苦手な選手にとっては、早起きしなければならない上、アツアツのお鍋は食べるのに時間がかかるという声が聞こえてきそうです。

しかし、アスリートにとって朝食をしっかりとることは大切です。冬休みは比較的、朝に余裕ができるのはないでしょうか。朝食を食べていない、もしくは十分でない選手は、この期間を利用して「食べるサイクル」を作ってみてください。

静岡スポーツ栄養研究会/管理栄養士・青島千恵