不溶性:水溶性の理想のバランスは?

善玉菌とは、乳酸菌やビフィズス菌といった「腸にとって良い働きをしてくれる菌」のこと。反対に悪玉菌とは、ウェルシュ菌など、腸内で有害物質を発生させるなど「悪い働きをする菌」のことをいいます。

理想は「不溶性:水溶性=2:1」

腸内フローラを整えるには善玉菌を増やす必要があります。海藻のネバネバ成分である水溶性食物繊維は、この善玉菌のエサとなって菌を増やし、活発化させてくれます。とはいえ、むやみやたらに食物繊維を摂るのではなく、「不溶性:水溶性=2:1」のバランスで摂取するのが良いと言われています。

では、実際のところ私たちは、どのようなバランスで食物繊維を摂取しているのでしょうか?

厚生労働省のデータを見ると、全国の男女平均はともに「不溶性:水溶性=3:1」のバランスになっていることが分かります。理想である「2:1」のバランスにするには、不足している水溶性食物繊維を摂ることが必要で、中でも手っ取り早いのが、海藻を食べることです。海藻類には「アルギン酸」や「フコイダン」などの水溶性食物繊維が、不溶性食物繊維に比べて豊富に含まれているからです。

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