<海藻よもやま話(4)>

ワカメ、メカブ、モズク、アカモクなどの海藻に共通する「ネバネバ」。この「ネバネバ」は本来、海藻が海の中で、波当たりなどの外的刺激から体を守るために身にまとっている成分ですが、我々人間にとっては、今話題の「腸活」に欠かせない重要な成分です。

ネバネバ=水溶性食物繊維

意外と知られていないかもしれませんが、このネバネバ成分の正体は「水溶性食物繊維」です。食物繊維には、水に溶けにくい「不溶性食物繊維」と、水に溶けやすい「水溶性食物繊維」の2種類があります。腸内環境を整えて健康になる「腸活」は、この2種類の食物繊維が重要で、アスリートにとってもパフォーマンス向上のカギとなるのです。

腸内環境がなぜ大切なのか?

腸は「第2の脳」と呼ばれるほど、私たちの体にとって重要な役割を担っています。

腸内環境が悪化すると…

免疫力が低下する(風邪などにかかりやすくなる)
栄養吸収効率が低下する
自律神経が不安定になり、集中力が低下する
便秘や下痢、肌荒れなどを引き起こす

など、全身の不調につながります。

これらを防ぐためには、腸活を通じて「腸内フローラ」を整える、すなわち「腸内に棲む善玉菌と悪玉菌のバランス」を良好に保つことが重要です。

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